知っておきたい高齢者の食事講座

講座1:ケアマネの知りたいことを解決


配食サービスで栄養改善はできるか

新しい総合事業への自治体の移行状況

2015年4月から始まった、新しい介護予防・日常生活支援総合事業(新しい総合事業)。
ケアマネジメント・オンラインの調査※では、来年度(2017年度)の実施に向けて準備中の自治体が約4割と、最も多いことがわかりました。

ここで少し、新しい総合事業について振り返ってみましょう。
この事業で提供されるサービスには、大きく分けて、「訪問型サービス」「通所型サービス」「その他の生活支援サービス」の3つがあります。
「訪問型サービス」「通所型サービス」とは、かつての介護予防訪問介護・介護予防通所介護に加え、人員などの基準を緩和した事業所によるサービスや、ボランティアによるサービスなどが含まれています。
「その他の生活支援サービス」には、栄養改善を目的とした配食や、住民ボランティア等が行う見守りなどが想定されています。

配食サービスの課題は「嗜好性」と「栄養」

新しい総合事業で提供されるサービスのうち、「その他の生活支援サービス」における「栄養改善を目的とした配食」について考えてみましょう。
先ほどと同じ調査のなかで、配食サービス導入による栄養改善の是非について聞いたところ、「別居、独居、老々世帯のご利用者」ほど、「栄養改善は進んでいる(進むと思う)」と期待していることがわかります。

一方で、「進んでいない(進まないと思う)」と答えた人も3割~4割ほどいます。その理由についてたずねたところ、7割以上の人がサービスの「味」や「栄養」について、課題を感じていることがわかりました。また、「そもそも配食サービスが不足している」という人も16%おり、配食サービスが必ずしも便利に利用されていない実態が浮かび上がったのです。

栄養改善をはかるうえで必要なものとは

上記の結果をふまえ、「栄養改善のために必要な、配食サービス以外の食品」についてたずねてみました。すると、下のグラフのような結果が得られました。

この結果をみると、ケアマネジャーの多くは、利用者の食欲をそそるおいしさと高い栄養価を期待していることがわかります。
では、この条件を満たす食品として、何があるでしょうか。
思い浮かぶのは、おそらく「介護食品」だろうと思います。特にレトルト食は、見た目も味も常食に近いものが多く、豊富な品揃えがあるので、利用者の好みやそのときの気分に応じて選ぶことができ、食欲をそそるという点でうってつけです。またレトルト食のほかにも、栄養をサポートする飲料やデザートなどがあり、「介護食品」と一口に言っても種類はさまざま。保存がきき、好きなようにアレンジできるという点からも、とても使い勝手がよいといえるでしょう。

栄養改善のポイントは「おいしく食べること」

食事はなんといっても「おいしく食べること」が肝心です。食べないことには栄養も取り込めないため、いかに「食べたい」と思わせるかがポイントです。
高齢者の食事を支援するサービスとして、配食サービスはすっかり定着しましたが、嗜好や栄養の面で物足りなさを感じる人は少なくありません。そのような場合には、介護食品の利用を勧めてみてはいかがでしょうか。

来年度には、すべての自治体で新しい総合事業が開始されます。この事業は、比較的元気な高齢者を対象としているため、ケアマネジャーとして深く関わることは少ないかもしれません。
ただ、食事は日々のことであり、栄養管理はどんな高齢者にとっても共通の課題です。総合事業の利用者に限らず、いま担当している方をどう支援していくかという観点で、さまざまな資源の活用を検討していただきたいと思います。

※ケアマネジメント・オンライン調査
調査テーマ:「介護保険制度の次期改正について」
対象:ケアマネジメント・オンラインの会員ケアマネジャー
調査期間:2016年7月20日~7月31日
有効回答:931

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