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ケアマネさんの知恵袋 ケアマネが知っておきたい排泄ケア情報をご紹介します。

大人用おむつとケアマネジャーのかかわり

大人用おむつとケアマネジャーのかかわりでは、高齢者の排泄環境の整備についてケアマネジャーの皆さんが担うべき役割に焦点を当てていきます。

ケアマネジャーの皆さんは、直接おむつ交換をすることはまれですが、各自治体が実施している「大人用おむつ」の助成制度の活用や、ケアプランでおむつの購入やおむつ交換のサービスを位置づけるなど、高齢者の排泄環境を整え、それがうまく維持できるように調整・手配をされていることと思います。高齢者の排泄を含めた生活全般を円滑にコントロールする立場にいることから、非常に重要な役割を担っているといえます。

「大人用おむつ」とケアマネジャーのかかわり

大人用おむつのミスマッチから起こる排泄トラブル

介護保険サービスを利用している多くの高齢者が排泄に関する悩みや問題を抱えているのが現状です。すでに介護環境が構築されている高齢者が、なぜ排泄に問題を持ち続けているのでしょうか?

高齢者ご本人の問題、住・家庭環境など、複合的な要素が絡み合っているため、すべてではありませんが、高齢者の排泄に関するトラブルの多くが、普段身に着ける「大人用おむつ」などの「排泄補助商品」に関連します。その多くが「大人用おむつ」の選び方・使い方などのミスマッチから、生じてきています。高齢者が陥りがちな排泄トラブルをフローチャートにしてみました。

大人用おむつのもれトラブル フローチャート

このように、高齢者の状態と利用する「大人用おむつ」のミスマッチが原因で、モレ→ニオイ→カブレの3大トラブルが生じる例が多く報告されています。 介護の専門家である、ケアマネジャーの皆さんやサービス提供責任者、ケアスタッフ(ヘルパーさん)が多くかかわっていながら、こうした問題が解決されずに専門窓口に相談が入るケースも少なくありません。残念なことですが、高齢者本人、介護者(ご家族・ヘルパーさん)を始めとして、介護の専門家にも知識が不足している方が多いことは否めず、原因の一端になっています。

ケアマネジャーの皆さんに求められるアクション

先にも挙げましたが、排泄を含めた高齢者の生活がうまくいくようにサポートするのがケアマネジャーの役割です。つまり排泄に限定すれば、排泄環境を整え、日常生活活動を維持していくことがケアマネジャーの皆さんの最も大きな役割となります。ポイントは、以下の4つが挙げられます。

1.担当ケースの排泄に対して意識すること
2.正しい排泄補助製品の知識を習得すること
(自分がどれだけ知らないかを自覚すること)
3.高齢者の現状をよく知ること
(※現場任せにせず、自らの目・耳・鼻で現場をよく観察すること)
4.絶えず注意を払い、本人、介護者の声に耳を傾けること
(※排泄ケアがサービス提供側の独り善がりになっていないか? 利用者本位のケアが提供できているか?など)

ケアマネジャーが高齢者の状態に適した商品を選定できる能力を身に付け、排泄環境を整え、維持していく自覚を持ちましょう。絶えず現場に注意を払い、状態が悪化した際に即座に適切な判断ができるようにすることが理想です。加えて、介護者(ヘルパーさんやご家族)が正確な技術と製品知識を持っておむつ交換を行えば憂いなしです。

[補足情報] 排泄ケアにおける「大人用おむつ」の3つの役割

ケアマネジャーの皆さんは、大人用おむつについてよくご存知でしょうが、おさらいです。大人用おむつが果たす役割について、改めてご紹介いたします。

■排泄障害を持つ高齢者の生活サポート

そもそも排泄とは、食事と同様に毎日行われる、生活の土台となる行為のことです。大人用おむつの果たすべき役割として最も大きな要素は、言うまでもなく、この排泄環境を整え、サポートすることです。幼児と異なり、高齢者の排泄は一部の例外を除き常にその方の自尊心にかかわる、大変デリケートな問題です。介護が必要となっても最後まで尊厳を持っていたいという高齢者の気持ちをまず理解し、正しい知識と技術で大人用おむつを使いこなせれば、何らかのトラブルが生じても、「大きな負担」から「さりげなく受け止められる」排泄ケアに変えることができます。

■介護者の負担軽減

生活サポートの役割に次いで、重要な要素は介護者の負担軽減です。介護する側・される側ともに負担の少ない排泄ケアの実現には、適切な「高齢者向け排泄補助製品」の活用が欠かせません。例えば、夜間のおむつ交換が必要な高齢者がいるとします。介護者は夜間に何度もおむつ交換を行うわけですが、吸水量の多いおむつの使用や適切なあて方などの工夫で、夜間のおむつ交換頻度を減らせます。そうすることで介護負担も掛かる費用も軽減できます。

■衛生環境の向上(肌の2次トラブルの防止)

最後の大きな要素は、肌の2次トラブルの予防です。高齢者の肌は保護機能が衰えている上、排泄物の刺激やおむつの摩擦などにより、「むれ」「かぶれ」「床ずれ」などの2次トラブルを起こしやすい状態です。吸水性・通気性の高い「大人用おむつ」の使用など、日常を清潔な状態に保ち、陰部洗浄など適切な排泄ケアを行うことで排泄物の刺激から肌を守り、2次トラブルを防止できます。

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