ケアマネジメント・オンラ
イン 介護支援専門員サイト

ログイン

結城教授の深掘り!介護保険 結城教授の深掘り!介護保険

VOL.12深刻な人材不足、ケアマネはヘルパーに選ばれる時代に

2018/12/25 配信

ヘルパー不足でプラン立案に苦労するケアマネ

介護人材の不足は、世間一般の常識になりつつある。

実際、介護事業の経営者と話をすると、「人がいない。募集しても集まらない!」といった悲鳴に近い嘆きを、必ずと言っていいほど聞かされる。

とりわけ深刻なのが訪問介護事業所のヘルパー(訪問介護員)不足だ。

先日、あるケアマネジャーと話したところ「いつも世話になっている数カ所の訪問介護事業所の登録ヘルパーが高齢により退職してしまい、新規の要介護高齢者のケアプランを立てるのに苦慮している!」と嘆いていた。

在宅での介護の場合、特に、「朝食の時間帯(午前7時から午前9時)」「昼食の時間帯(正午前後)」「夕食の時間帯(午後6時から午後8時)」といった時間帯に食事介助、オムツ交換などの要望が集中する。そのため、こうした時間帯では、ヘルパー調整のやりくりにひどく苦労するという。

私が話したケアマネは、あるご利用者の朝食を9時台にしてもらうことで、なんとか人手をやりくりしているらしい。ただ、ヘルパーの退職が続けば、そのやりくりさえも難しくなる。実際、訪問介護事業所からは、今後、ヘルパーの派遣がさらに難しくなるという話が来ているという。

登録型ヘルパーの3割超が60歳以上

こうした状況は全国の現場で起こり始めているのではないか。その点は、「60歳以上が約37%。そのうち65歳以上は約20%」という、ヘルパーの年齢構成を見れば、容易に想像できる。

ちなみにヘルパーの9割以上は女性だ。その勤務形態は、約2割が正規社員(サ責が中心)、約1割が常勤の非正規社員、約7割が登録型となっている。在宅介護の現場は、高齢の登録型女性ヘルパーに支えられているといってよい。

当然ながら、37%を占める60歳以上のヘルパーは、今後10年のうちに、ほとんどが引退するだろう。「生活援助」などの業務だけを週1~2回続ける人も一定数いるかもしれないが、そうした人がヘルパーの主流になり得るわけではない。

次ページ>>確保が難しくなった主婦層、期待できない外国人材

  • 1
  • 2

結城 康博(ゆうき・やすひろ)
1969年、北海道生まれ。淑徳大学社会福祉学部卒、法政大学大学院修了(経済学修士、政治学博士)。介護職やケアマネジャー、地域包括支援センター職員として介護系の仕事に10年間従事。現在、淑徳大学教授(社会保障論、社会福祉学)。社会福祉士や介護福祉士、ケアマネジャーの資格も持つ。著書に『医療の値段―診療報酬と政治』『介護ー現場からの検証』『国民健康保険』『孤独死のリアル』『日本の介護システム―政策決定過程と現場ニーズの分析』などがある。

記事一覧へ

ケアマネジメント・オンライン おすすめ情報

  • ケアマネに必要な高齢者への「食事」の支援方法
  • 種類、選び方はもちろん、「こんな時どうする?」実例集も掲載
  • 自立に役立ち、介助する方の使いやすい福祉用具をご提供
  • 今なら抽選で、アルファプラの快眠枕をプレゼント!
  • 介護業界の“旬の話題”について、専門家が解説
  • 尿臭をすっきり消臭!「アタック消臭ストロング」プレゼント

介護関連商品・サービスのご案内

ログインしてください
ユーザ名
パスワード

ログインができない方

お知らせ