利用者の服薬状況とお薬手帳の管理について

ケアマネジメント・オンラインで過去に実施したワンクリックアンケートより、利用者の服薬状況とお薬手帳の管理について、改めて紹介します。
コメントからは、ケアマネジャーの「生の声」が伝わってきます。皆さんの利用者さんの状況と併せて、今一度、服薬状況やお薬手帳について、確認してみてはいかがでしょう。

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ご利用者の服薬状況をどの程度把握している?

ご利用者の服薬状況をどの程度把握している?

「薬についてはあまり把握していない」と回答したケアマネジャーは9%、「なんの薬をどのくらい飲んでいるか、ある程度知っている」と答えたケアマネジャーは72%、そして「薬の名称や服薬するタイミングまで知っている」と回答した人は18%でした。

ご利用者の服薬状況について、7割強のケアマネジャーが「ある程度は知っている」と回答したことは、当然かもしれません。ケアプランに必須の書式には、確かに疾病や服薬状況について記す欄もあり、舌を噛みそうな薬剤の名称は覚えていなくても、なんの疾病に対して何種類の薬が処方されているか、全部で何種類の薬を飲んでいるかは、大まかに知っている方がほとんどのようです。

さらに、2割弱のケアマネジャーは「薬の名称や服薬するタイミングまで知っている」と回答しており、ご利用者の生活のかなり深いところまでかかわっていることがうかがえます。なかには薬情(薬剤情報)のコピーまでとっているという方もいました。

服薬状況は、アセスメントの基本情報として抑えているはずなのに、コメントのなかで、複数の方が、「いつの間にか変わっていることがある」と回答しているのが気にかかります。モニタリングの時に、口頭確認だけでなく、実際にお薬手帳や現物で確認することは難しいのでしょうか。情報が更新されず、実際の服薬状況とケアプランに記載されている薬が異なった場合、地域ケア会議などで第三者の医療従事者が見たときに、指摘される場合も考えられるのではないでしょうか。

また、服薬状況を教えたがらないご利用者をもつケアマネジャーからのコメントで、「言いたがらない方は、医師の指示も無視して自己調整していることが多い」とありますが、これはなんとかすることはできないものでしょうか。

以下、投票した方のコメントを紹介します。

薬についてはあまり把握していない

  • 薬名、医療機関は把握していますが、時折知らない間の薬変更があり、把握が追い付かない現状です。(新潟県 女性)

なんの薬をどのくらい飲んでいるか、ある程度知っている

  • 老健施設なので看護部が管理している。(福島県 男性)
  • 利用者の疾患名や支援体制等により異なります。(沖縄県 男性)
  • 必ず服薬の必要がある薬は、服薬の忘れがないように、またダブって飲まないようにと声掛けをしています。(岡山県 女性)
  • 同じような薬が多すぎて…。(広島県 男性)
  • 知っていたつもりでもいつの間にか変わっている事も。(大阪府 女性)
  • 全てを把握する事が望ましいと思うが、変更となる事が多い場合は難しい。(神奈川県 女性)
  • 全ての利用者さんは、把握しきれない。(静岡県 女性)
  • 生活上、内服の影響はとても大きいので把握は必須だと思います。(新潟県 男性)
  • 以前は薬名で何の薬かわかりましたが、最近はジェネリックが多くてすぐ結びつかなくなりました。(沖縄県 女性)
  • ほぼ確認できているが、秘密主義の方は、それとなく観察。言いたがらない方は、自己調整していることが多い。医師の指示も無視で。(茨城県 女性)
  • さすがに全ての薬を暗記はしておりませんが、全く知らないと言う程ではありません。(埼玉県 女性)
  • アセスメント時、薬の説明書を確認させていただいています。(千葉県 男性)

薬の名称や服薬するタイミングまで知っている

  • 利用者さんにもよるが全部把握している方もおられる。(山口県 女性)
  • 薬情のコピーも可能なかぎり頂いています。(埼玉県 女性)
  • 必ずではないにしても、だいたいは把握するようにしている。(大阪府 男性)
  • 基本情報の一つで、アセスメントの重要事項と考えます。(愛媛県 女性)
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ご利用者のお薬手帳について

ご利用者のお薬手帳について

ご利用者のお薬手帳を「見たことがない」と回答したケアマネジャーは5%、「持っているのは知っているが、どこに保管しているかは知らない」と回答した人は42%、「よく見せてもらうなどして内容まで把握している」42%、「その他」2%という結果でした。

ご利用者の状態把握のため、疾患名や病状について知っておくことは、ケアマネジャーにとっては当然のこと。なかでも、介護職やケアマネジャーが日常的にもっとも気を使うのは、在宅での服薬状況でしょう。複数の疾患があり、複数の病院(診療科)から処方箋が出ている場合は、その種類も数も、服薬のタイミングも複雑になります。独居や認知症のある方が、正しく服薬しているかどうかを見極めるのも、ケアマネジャーの重要な仕事といえます。

薬局では、服薬管理のための「お薬手帳」を発行し、都度、処方された薬剤情報をシールなどで更新していますが、今回は、この「お薬手帳」の存在やその中身について、どれだけケアマネジャーが把握しているかをたずねました。

今回の設問で、保管場所にこだわったのは、万一、ご利用者が認知症で保管場所を忘れていたり、救急対応で、救急救命士などの第三者が緊急で服薬状況を知りたい場合、ケアマネジャーに連絡が行くことがあることを想定したからでした。

結果、「持っているのは知っているが、どこに保管しているかは知らない」と、「よく見せてもらうなどして内容まで把握している」が同率の42%でした。前者に投票した人は薬への関心が薄いのかと思いきや、コメントでは「保管場所までは知らないが、必要に応じて見せていただいている」という方がほとんどでした。後者に投票したケアマネジャーのコメントでは、「自己管理が困難な人は必須」と答えた方、「薬情報のコピーをもらう」「アセスメント時に記録」など、お薬手帳にこだわらず薬剤情報を把握している人も多くいました。
しかし、中には、お薬手帳自体が無用の長物となっている例も見られ、緊急時など万一のことを考えると、ご利用者・ご家族に「毎回更新・しっかり保管」していただくような方策も必要となりそうです。

今回、コメントを寄せた人が少なかったのが残念ですが、以下に貴重なコメントを紹介します。

持っているのは知っているが、どこに保管しているかは知らない

  • 保管場所の確認まではしていない。(神奈川県 女性)
  • 必要時に見せていただいている。そしてフェースシートに転記。(埼玉県 男性)
  • 必要に応じてみせてもらっている。(静岡県 女性)
  • アセスメント時は必ず見せてもらう。ないときは病院にきく。(愛媛県 女性)

どこに保管しているかまで知っている

  • ご利用者さんによりますが、大体見せていただいています。なかには訪問を始めたときには病院ごとにお薬手帳を持っていたかたも。(長崎県 女性)

よく見せてもらうなどして内容まで把握している

  • 必要な人は内容を確認。(埼玉県 女性)
  • 内容は把握しているが、保管場所は知らない。(沖縄県 女性)
  • 置き場所はだいたい把握し、薬の変更があった場合は見せてもらったり、薬情報のコピーをもらっています。(青森県 男性)
  • 単にシールを貼っているだけのスタンプ帳状態のものが多く、無用の長物になっている。(大阪府 男性)
  • 持っていない方もいるが、ある方は必ず確認している。(栃木県 女性)
  • すべての人を把握しているわけではないが、自己管理が困難な人は必須で行っています。(長崎県 女性)
  • ご利用者様の情報として必ずお薬手帳はみせていただいています。事業所との連携にも使っています。(東京都 女性)
  • アセスメントの際に見せていただき記録します。使っていない方にはその必要性を説明し、次回から使っていただきます。(京都府 女性)

その他

  • 必要に応じ、処方箋を確認しています。(東京都 男性)
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