高齢者の夏の生活-熱中症予防・ニオイ対策-

今年は、東日本では水不足が心配される一方で、九州では歴史的大雨に見舞われ、全国的に天候が不安定なようです。「猛暑になる」という報道もあり、この夏は、天候に振り回されそうな気配です。
ご利用者が少しでも快適に過ごせるように、今年もぜひしっかりと暑さ対策をしておきましょう。
この夏もケアマネジメント・オンラインは、「水分補給」と「ニオイ」について対策を呼びかけます。いま一度おさらいして、ぜひケアマネジメント業務にお役立てください。

熱中症患者は全国で40万人以上!高齢者は45%を占める!

日本救急医学会の2013年の調査では、6月~9 月の4ヵ月間で、医療機関を受診し、熱中症関連の診断を受けた人の数は407,948人でした。
総務省消防庁の調査では、熱中症とみられる症状で救急搬送される人は例年5万人ほどなので、ほとんどの方は自力で医療機関を受診していることがわかります。

407,948人のうち、65歳以上の人は184,834人(全体の45%)で、高齢になるほど発症割合が高まることがわかりました。
また死亡した人は550人で、そのうち65歳以上の人は474人と、死亡者の86%を占めています。
つまり、高齢者ほど重症化しやすく、死に至る可能性が高いということがいえるのです。

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気温と湿度に要注意!高齢者は屋内でも熱中症に!

熱中症予防のポイント 『熱中症ガイドライン2015』によると、熱中症の発症時期のピークは、梅雨明け後の7月中旬~から8月上旬にかけて。気温でみると、31度で熱中症患者が急増し、35度で搬送者が大量発生するのだそうです。
ただし、同じ気温でも、湿度が高くなるほど熱中症は起こりやすくなるため、強い暑さを感じていない日でも、十分な注意が必要です。

<ご利用者宅のエアコンがリコール製品かも知れません!>
東芝製エアコンの一部にリコールの報告があり、発煙や発火の恐れがございます。
メーカー側も早急な対応を呼びかけておりますので、是非ご確認をお願いいたします。
熱中症を起こしやすい人は、一般的には屋外でスポーツや労働をする男性が多いのですが、高齢者については、男女問わず屋内での日常生活のなかで起こる頻度が高く、また重症例が多いのが特徴です。
特に高齢者の熱中症は、徐々に進行するため周囲の人に気付かれにくく、対応が遅れる危険性があります。加えて、低栄養や脱水、持病の悪化などにより、複合的な症状をあらわすことも少なくありません。
「なんだかいつもと様子が違う」と思ったら、よく観察して適切な対応を行えるように気をつけましょう。

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熱中症の症状と治療法について知っておこう!

ガイドラインでは、熱中症を、重症度によりI~III度の3段階に分類しています。
I度は現場で対処可能な病態、II度は速やかに医療機関への受診が必要な病態、III度は入院や集中治療が必要な病態を指します。
熱中症が疑われるご利用者にはすぐに適切な対応ができるよう、ぜひ下図を頭に入れておきましょう。
ただし、図に記載された症状は、必ず起こる、あるいは起こらないというわけではありません。対処するタイミングやその人のもつ条件などにより、症状は刻々と変化するため、継続的に観察し、容態の変化に注意することが大切です。

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普段から取り入れたい、熱中症に効果的な飲み物

熱中症になると、水分とともにナトリウムなどの電解質も喪失するため、水分だけでなく電解質の補給も重要になります。
ガイドラインでは、熱中症の徴候を認めた際に飲むものとして「経口補水液」を推奨しています。飲水量は、高齢者でも500~1,000mL/日を目安に、脱水状態にあわせて増減します。

また、熱中症予防に効果的な飲み物として、以下があげられています。水分をとりたがらない高齢者も多いですが、嗜好にあわせて提案してみてはいかがでしょうか。

    【熱中症予防に普段から飲みたいもの】
  • スポーツドリンク
  • 梅昆布茶
  • 味噌汁
  • 手作りの飲料〔0.1~0.2%程度の食塩水(1Lの水に1~2gの食塩)と砂糖大さじ2~4杯(20~40g)の糖分を加えたもの〕
  • 経口補水液
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どうして高齢者は熱中症になりやすい?

そもそも、なぜ高齢者は熱中症になりやすく、また重症化しやすいのでしょうか。その理由として、高齢者にみられる以下の特徴があげられます。

    【高齢者の特徴】
  • 水分を摂取する量が少ない
  • 体温を調節する機能が低下している
  • からだにためられる水分量が低下している
  • 暑さや寒さを感じにくくなっている
  • 高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある

高齢者は若い人とくらべ、体内にとどめておける水分量が少なくなっています。そのうえ普段から水分摂取量が少なくなっているため、脱水を起こしやすい素地ができているのです。
そこへ、体温調節機能の低下による発汗の減少や、暑さを感じにくいせいで衣類やエアコンで調節ができないなどの要因が加わり、熱中症を起こしやすくなっているのです。

そのため、本人も気付かずに熱中症を起こしていることがあります。
気付いたときには重症化していたということがないよう、家族や周囲の人と協力しながら、ご利用者の様子に気を配ることが大切です。

    【熱中症予防のポイント】
  • 部屋の温度をこまめにチェック (普段過ごす部屋には温度計を置くことをお奨めします)
  • 室温28度を超えないように、エアコンや扇風機を上手に使いましょう
  • のどが渇いたと感じたら必ず水分補給
  • のどが渇かなくてもこまめに水分補給
  • 外出の際は体をしめつけない涼しい服装で、日よけ対策も
  • 無理をせず、適度に休憩を
  • 日頃から栄養バランスの良い食事と体力づくりを
  • (総務省消防庁『熱中症を予防して元気な夏を!』)
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