平成29年度(第20回)介護支援専門員実務研修受講試験 解答

【解答速報】

【総評】

<総評として>

2017(平成29)年度の「第20回」介護支援専門員実務研修受講試験が、去る10月8日(日曜日)全国一斉で実施されました。

次年度試験から受験資格の変更が予定され、本年度受験が当面最後になる受験者もおられ、また、介護報酬・診療報酬の同時改定、介護保険法の一部改正、それらを反映して、出題準拠とされる(財)長寿社会開発センター発行の「介護支援専門員基本テキスト」の改訂(八訂)が予定されている本年度の試験内容がどのようになるか、様々な憶測や予測、合格率アップ(合格者増)も期待されていたと思料します。

さて、本年度試験の出題内容につき、次のとおり分析するとともに、短評を記したいと存じます。

まず、「介護支援分野」につきましては、この試験の合格者に求める「本来の指向」とも言えますが、25問の大半で「ケアマネジメント」(居宅介護支援・介護予防支援・施設サービス計画策定)の全体的な理解と、その中心的担い手である介護支援専門員(ケアマネジャー)としての資質や物の見方、基礎知識の確認を求めるものでした。

例年、保険者、被保険者、要介護等認定、保険給付など、介護保険利用手続きにかかる基礎的な事項の理解を問う問題が、比較的偏りなく出題されていたことを考えると、本年度試験の「介護支援専門員実務研修受講を前提とした出題構成」は相当・妥当とも思えます。

過去問題中心に学習してきた方や、現場において、ケアマネジメントの実務から距離を置いている方には、少々面喰ったのでないかと、若干同情の余地を感じます。

難易度に関しては、ケアマネジメントに関し、広く「運営基準」を中心に学習していた方には比較的容易であったと思いますが、ケアマネジメント業務に馴染みの少なかった方には極端に難しく感じ、冷静に解答すれば正答を得られるにも関わらず、初めから「匙を投げてしまった」受験者も少なくなかったのでないかと推測しています。

第1号被保険者の利用者負担割合の変更取扱い、所得や預貯金による補足給付の制限などに関しても、「直球での出題」でなく、特定入所者介護サービス費や高額介護サービス費、第2号被保険者について、といった「変化球で出題」してきたことを見ると、やはり「落とす試験」傾向があることは拭えないとも思えました。

他方、予防重視は十分理解できるものの、地域支援事業や地域包括ケアシステムに関する基礎的な出題内容が少なかったことも意外であり、主治医意見書に「短期記憶」の記載があるか否かといった詳細内容を問うものや、地域支援事業の包括的支援事業のうちの生活支援体制整備事業の中で配置する「生活支援コーディネーター」(地域支え合い支援員)について、数問(複数選択肢)にわたり詳細に出題されたのは予想外でした(むしろ、認知症初期集中支援チーム等の方の出題可能性を予想していたため)。

本試験受験生のサイトなどを見てみると、「本年度は簡単だった」「合格ラインは高いのではないか」という感想・ご意見も多くありましたが、全国で受験対策講義を行ってきた私の経験から、「介護支援分野」の合格ラインは25問満点で17点を超えることはないのではないかと予想します。

引き続き「保健医療福祉分野」に関して論評しますと、こちらは例年通りの難易度(むしろ平均的な出題レベル)であったという印象です。

こちらは、「介護支援分野」とは異なり、過去問題中心の学習でも、慎重に取り組めば、かなりの高得点を得ることも可能だったのではないか(高得点を得た受験者もいたのでは)と推測しています。

なお、保健医療サービスの知識等の出題では、「基礎」と「総合」での仕分けが見受けられた昨年度までと異なり、「基礎」と「総合」での出題内容の混在化がみられました。

福祉サービスの知識等では、小規模多機能型居宅介護に関する出題が選択肢レベルで済まされたことは意外でした。とは言え、「保健医療福祉分野」35点満点では、合格ラインは25点を超えることはないと予想しました。

来年度、受験資格が変更となること等を踏まえ、今後どのように試験の出題内容や出題形式が変遷するかは未だ予想できませんが、介護支援専門員という資格と、その取得にかかる手続きや資格の社会的認知の向上に関する国などの施策につき、注意深く今後を見据えて行きたいと考えています。

高齢社会権利擁護研究所 所長 野島 正典

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