<家庭内事故>65歳以上は重症化する傾向に――国民生活センター


2013/04/24 17:00 配信   | 業界ニュース

国民生活センターは、2010年12月から2012年12月末までの約2年間で、医療機関ネットワーク事業に参画する13医療機関から9,889件の事故情報を収集し、主に65歳以上の高齢者の事故について事故の事例を中心に分析結果をまとめた。調査によると、65歳以上の高齢者の事故情報は669件。

調査によると、20 歳以上の事故情報が2010 年12月から2012 年12 月末までに1,631 件寄せられている。そのうち、20 歳以上65 歳未満(以下、「65歳未満」とする)の事故は962 件、65 歳以上の事故は669 件あった。20 歳以上の事故の事故発生場所をみると、「住宅」での事故が73.8%(1,203 件)と約7 割を占める。65 歳未満71.4%(687 件)と65 歳以上77.1%(516 件)では事故発生場所の傾向にあまり差がないが、「住宅」における事故の危害の程度をみると、65 歳未満の78.3%が軽症だったのに対し、65 歳以上の高齢者の事故は軽症が58.7%で、それ以上の程度の割合が多いことが分かる。そのうち、死亡事故は0.8%。65 歳未満は0.0%である。
このことから、65 歳以上の高齢者の事故は重症化している傾向にあることが分かる。

事例等からみた高齢者の家庭内事故の特徴は以下の通りである。

■事例等からみた高齢者の家庭内事故の特徴
・階段からの転落、転倒
・屋外作業中の転落
・食料品等の誤飲・誤嚥
・着衣着火でのやけど
・風呂場での転倒、やけど

■主な事例
【事例】
自宅玄関の小さな段差につまずき、お尻から転んで足を強く打撲し、骨折した。(2011年11月発生、83歳、男性、重症)

【事例】
剪定作業中、1mの高さのはしごから転落して左大腿骨、腰椎、仙骨の骨折や内臓を損傷し、死亡した。(2011年6月発生、75歳、男性、死亡)

【事例】
食べていたサンドイッチを喉に詰まらせて意識を消失し、救急搬送されるも死亡した。 (2011年2月発生、95歳、男性、死亡)

【事例】
仏壇の火がワンピース型の服に燃え移り、ほぼ全身に水疱(すいほう)形成を伴うやけどを負い、死亡した。(2011年8月発生、82歳、女性、死亡)

【事例】
熱湯をはった浴槽に入り、3度のやけどを負った。普段は家族が差し水をしてから入浴していたが、自分で湯をはって差し水をせずに入浴してしまった。(2011年1月発生、82歳、男性、重症)

■事故防ぐための注意点
高齢者は2つのことを同時に行うことが困難になると言われている。また、何かの動作中に別のことに注意を向けることが難しい場合は転びやすい傾向があるとされている。特に75歳以上では骨の構造が弱くなっていくため、転倒や転落によって骨折しやすくなるおそれがある。
自分がどの程度転倒等をしやすい状態なのかを知り、自分が出来ないことは他の代替機能を利用するなどして事故を予防することが大切だ。主な注意点は以下の通り。

・階段には手すりや照明器具を設置し、階段の周りにものを置かないようにする。
・高所での作業は1人で行わないようにする。
・食事の際には適量を口に運び、ゆっくり食べることを意識する。また、飲料と間違えてしまうような液体などは手の届くところに置かないようにする。
・火を使うときには衣類のそでやすそに注意する。
・浴室と脱衣場の温度差を減らしたり、湯温が熱くなりすぎないよう管理する。
・商品選びを工夫すること。

◎国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/ncac_index.html

■関連記事
・家庭用健康器具によるケガ多発!使用前に注意表示の確認を——国民生活センター
・高齢者による風呂場の事故に注意——国民生活センター


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【ケアマネジメントオンライン編集部 出島】

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