認知症の妻の介護は17年目――男性介護者講演会レポート1


2009/05/21 15:00 配信   | 業界ニュース

高齢者虐待などの社会運動に取組む「となりのかいご」は、5月19日、地域講座「男性介護者の一ケースから」を開催し、アルツハイマー型認知症の妻を介護して17年目をむかえる男性介護者の講演に地域の人々が参加した。地域包括支援センターや介護事業所スタッフ、民生委員のほか、認知症の人の家族など地元の関係者らが集った会場には、6月1日開所予定の認知症デイサービス施設「桃の木停ふるさわ」が開放された。

【男性介護者・内田順夫さんの講演】

■内田家のプロフィール
72歳の内田さんと奥様は小学校からの幼なじみで同い年の夫婦。海外出張で家を空けることも多かった企業戦士の内田さんに転機が訪れたのは1992年、55歳で奥様が若年性アルツハイマー型認知症を発症した。以後5〜6年間は徘徊、暴力的行為、不眠など周辺症状に悩まされる。当時内田さんは勤務があるため平日は住み込みの家政婦を雇って介護と仕事の両立を5年間続け、奥様が寝たきりになった1997年、60歳で退職して介護に専念する。




■内田さんの1日
内田さんは2000年から自分の1日のスケジュールを記録している。2008年のデータでは睡眠時間を除く約16時間半のうち、家事や介護など「当日やらねばならない仕事」は約6割。その中で妻の介護に割く時間は5時間20分で全体の32%だった。残り4割の「当日やらなくてもよいこと」が内田さんの自由時間として使われ、水泳やパソコン、読書の時間を設けている。
自由時間の捻出には、ヘルパー来訪時に買い物や外出をすませ、訪問入浴サービスを利用している間にパソコンを使用するなど外部の力を借りるほか、郵便物は食事中に目を通したり、オムツや歯ブラシなど品質が劣化しない日用品は、まとめ買いをして買い物の頻度を減らすなどの工夫をしている。

内田さんは「妻の介護時間が1日のうち約3割と聞くと意外に少ないように思うかもしれないが、それは肉体的な拘束時間であって精神的には終日、気になっている」となかなか気が休まらない家族介護の現状を語った。

認知症の妻の介護者として伝えたいこと——男性介護者講演会レポート2へ続く

■取材協力
となりのかいご(NPO法人申請中)
担当:川内氏
住所:神奈川県伊勢原市東大竹2-8-12-353
電話:0463-95-6165
電子メール:kawajun@ka3.so-net.ne.jp

社会福祉法人一廣会(金井原苑・片平地域包括支援センター)
財団法人在宅医療助成 勇美記念財団


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【ケアマネジメントオンライン編集部 橋本】

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