厚生労働省は、居宅介護支援事業所の管理者の要件を主任ケアマネジャーに限定する方針であることは、皆さんすでにご存じ方思います。仕事柄、単独居宅をはじめ、居宅介護支援事業所の労務管理・安全衛生の支援をしていますが、今までの感覚で労務管理をしてしまい、職員とのトラブルが多いサービス事業だなと私は思っています。

理由しては、サービス的な知識・技術の向上するために研修への参加・事例検討など能力を発揮・実践されるものの、勤怠管理などの労働時間の管理、有給休暇付与の仕方、労災時における対応など、組織のマネージメント力が低く、勉強する場もないため重要性に気づいていない方が多いと私は思っています。

また昨年10月に実施された介護支援専門員実務研修受講試験（ケアマネ試験）の受験者数が公表されその数は、昨年の受験者数の4割弱です。

人と接することにやりがいを感じる人が職員もいることから、「ケアマネになるより、介護職員として利用者と接していたほうが、やりがいがある」または「処遇改善加算」も加算されケアマネとの給与格差が是正されていると考える人が増えても、介護職からケアマネへスキルアップしなくても良いと考える職員もいます。

今後居宅介護支援事業所の管理者に求めることは、職場内のマネージメント力を高めるためにも、「労務管理・安全衛生の基礎」を学んでいただけたら良いと私は思います。

各地域の介護支援専門員連絡協議会または都道府県介護支援専門員協会が主催し対応したらなお良いと思います。