介護されたい相手に男女で差が――高齢社会白書2009年度版
2009/06/05 12:00 (1368ヒット)
内閣府は5月29日、高齢社会白書2009年度版を公表した。高齢社会白書とは、正式名称を「高齢化の状況及び高齢社会対策の実施の状況に関する年次報告」といい、1997年(調査は1996年〜)から毎年調査しているもの。
今回は65歳以上の高齢者が過去最高の2,822万人(前年より76万人増)となり、総人口に占める割合は22.1%と、ついに5人に1人は高齢者という社会が到来した。さらに75歳以上の後期高齢者人口も1,321万人(前年より55万人増)となり、総人口に占める割合が初めて10%を超えた。
これは、少子高齢化というわが国の現実と行く末を如実に示す結果となっており、年金、医療、介護と高齢者にかかる国家予算の増大が懸念される。
平均寿命に関しても、1980年代までは先進諸国に比べて下位だったが、今世紀初頭にはもっとも高い水準となり、ここ数年は世界一の長寿国の地位を独占している。2055年の平均寿命は男性が83.67歳、女性は90.34歳と、さらに他の国の追随を許さない高齢国家となることが予測されている。
「高齢者の姿と取り巻く環境の現状と動向」では、「高齢者の心の支えとなっている人」として、配偶者あるいはパートナー(64%)、子ども(53.2%)、孫(18.4%)、親しい友人・知人(13.1%)、子の配偶者あるいはパートナー(11.5%)以下、兄弟・姉妹、その他の家族・親族などとなっているが、「誰もいない」と答えた人も1.9%いた。
「介護を頼みたい相手」としては、男性が1位が配偶者80.7%、2位は子ども49.1%、3位ホームヘルパー28.1%と続くのに対し、女性は1位が子どもで73.1%、2位ホームヘルパー45.3%、3位が配偶者と続き、男女で介護されたい相手に違いが見られた。
このほか、高齢者の社会参加活動や就業率に関するデータもあり、高齢者=隠居というイメージから、高齢になっても生き生き働いたり社会参加している像が浮かび上がってくる。
◎内閣府 平成21年版 高齢社会白書(全文<PDF形式>)
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