訪問看護師の2.5人の人員基準を見直し、潜在看護師の1人開業の実現を目指して「日本開業看護師会」が発足する。
発起人は、訪問ボランティアナースの会「キャンナス」(神奈川県藤沢市)代表の菅原由美氏。菅原氏は、「在宅介護が推進される中、訪問看護ステーションは全国的に不足している。その原因は看護師2.5人がいないと開業できないという人員基準。医師もケアマネジャーも1人開業が可能なのに看護師だけが開業できないのはおかしい。育児・家事で休業中の看護師や、定年後の看護師が1人でも自宅で開業できるようになるべきだ。こうした1人開業した潜在看護師たちによる訪問看護ステーションが増えれば、在宅介護を支える大きな力となる」と設立の趣意を語った。
日本開業看護師会では、潜在看護師が復帰する際、知識や技術に不安を感じないように研修を実施したり、1人開業のための勉強会などを開催したりして、人員基準の見直しを厚労省などに呼びかけていく。
厚労省が3月に開催した社会保障審議会介護給付費分科会の資料によると、2002年末現在で約55万人の潜在看護師がいると報告されている。また、同省が2004年に掲げたゴールドプラン21では、全国に9,900カ所の訪問看護ステーションが整備される予定だったが、2006年度の速報値では全国で5,480カ所にとどまっている。一方、訪問看護ステーション利用者数は約28万人と増加している。
【訪問看護ステーション数および利用者数の推移】

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