かながわ福祉サービス振興会は、「認知症高齢者ケアプランセミナー」を10月15日に開催した。東京都介護福祉士福祉士会コアの羽石芳恵氏の講義に、約40名のケアマネジャーが参加した。
■アセスメントの第1歩は気づきから看護師からケアマネジャーになった経歴の羽石氏は、まず5〜6名のグループごとに着席した参加者にペアを組むよう指示。1人は認知症の利用者役で「ポチっと、ポチっと」「1本、2本、3本」しか発語できず、もう1人が食べたいものを聞き出す課題が出された。
制限時間が過ぎると各ペアから「肉は1本、魚は2本と提案した」「同意したらポチっとと言ってもらい、嫌なら無言」など発表があり、羽石氏は「実際に私の利用者で発語に制限があった方の例。皆さんは、相手の表情、手振り、声の大きさなどからメッセージをなんとか読み取ろうと五感を駆使したはず。ケアマネは相手が認知症の人でも利用者を観察して声にならないその人の思いをくみ取らなければならない。アセスメントの第1歩は気づきから」と話した。
■利用者のニーズの捉え方羽石氏は、着替えができない利用者の場合、着替えることが面倒なのか、毎日着替える習慣がなかったからか、手順がわからないからかなど、「(無意識に)できること」「(努力して)できていること」「(努力しても)できないこと」「やらないこと」を分類して把握することでニーズを捉えやすくなるとアドバイスした。
■ケアマネジャーの役割ケアマネの役割では、担当者会議の開催やセンター方式などのシートを活用して関係者間の情報共有を図ることなどが一般的だが、認知症ケアでは地域へのかかわりについても羽石氏は重要視する。認知症の人の場合、徘徊や火の不始末を防がないと地域での暮らしが困難になるため、ヘルパーや近所の人の協力以外にも、室内のコタツ布団やカーテンを不燃性のものにするなどの気づきがほしい。
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事務員だった利用者は電卓を渡すと落ち着いた――認知症ケアプランセミナー2へ続く
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