厚生労働省老健局振興課課長補佐・介護支援専門官の遠藤征也氏による講演、「介護報酬改定の概要を解説(1)」からの続き。
遠藤氏は、施設関係について、十分な資料が整わず、その重要性にもかかわらず、今回は報酬上反映されなかったが、審議報告に記載された意義は大きいとコメントした。
さらに、ケアマネジャーの専門性の評価手法や報酬におけるケアマネジメントの範囲など課題も多く残っていることから、組織として一致団結して取り組み、提案していくことが大事になる。
今回の報酬改定において、40種類近くの加算が設けられたことから、ケアマネジャーは算定方法だけでなく、具体的な内容や効果などについて十分把握しなければならない。一言にリハビリといっても、どのリハビリが利用者に最適であるか判断できる知識が必要となるだけでなく、利用者に分かりやすく説明できる能力も必要だ。そのためには、より一層関係事業者との連携が大切になると強調した。
ケアマネジャーは利用者から見れば、生涯の中で最も大変なときに支え、“生きる力”を引き出してくれる重要な存在だ。また、社会では、福祉、介護がしっかりとしていなければ真に豊かな社会にはなりえず、その中心的な役割を担うのがケアマネジャーだと考えているとのこと。
1人のケアマネジャーの後ろには、35人の利用者がおり、さらにその家族がいる。その家族の後ろには、地域がある。ケアマネジャーが自分の役割を認識し自己研鑽に努めレベルアップを図れれば、結果として利用者、家族、地域の暮らしが豊かになると語った。
ケアマネジャーに対しては、多くの方から高く評価されているものの、本来あるべき評価とはかけ離れていると指摘。社会保障審議会介護給付費分科会の委員の中にも、ケアマネジャーに批判的な方がいる。一人一人が自覚を持って仲間と共に力を合わせていけば必ず誰もが認め、高い評価を得られると信じているとした。
最後に、遠藤氏は「介護保険制度も10年目に入る。国民の介護保険に対しての要望や期待も高まっていくと思う。第4期は、介護保険制度の総括の期間になるので、皆さまのさらなる協力をお願いすると共に、より一層の活躍を期待している」と述べ、講演を締めくくった。
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