ノバルティスファーマ株式会社と小野薬品工業株式会社は、両社で共同開発を行ってきたアルツハイマー型認知症治療薬リバスチグミン(一般名)の貼付剤について、2月26日、製造販売承認申請を行ったと発表した。
アルツハイマー型認知症は、記憶や思考、行動に関して重要な役割を担っているアセチルコリン(脳内神経伝達物質)の脳内生成が減少することによって発症するといわれている。リバスチグミンは、アセチルコリンの分解酵素であるコリンエステラーゼの阻害薬であり、アセチルコリンエステラーゼとブチリルコリンエステラーゼの両方を阻害する。同剤はアルツハイマー型認知症の治療薬としては世界で唯一の経皮吸収型(皮膚に貼り、経皮吸収する)製剤となる。
経皮吸収型製剤は、介護者が薬剤の使用状況を容易に確認できるなど使いやすく、服薬コンプライアンスの改善や介護者の負担軽減にもつながる。 同剤は2007年7月に米国で承認されて以来、EU各国を含む70カ国以上で承認されており、軽度から中等度のアルツハイマー型認知症の標準治療薬の一つとして位置付けられている。
現在、日本におけるアルツハイマー型認知症の治療薬は塩酸ドネペジル(アリセプト)のみであるが、2010年に入って製薬各社が相次いで販売承認を申請するなど、朗報が続いており、リバスチグミン貼付剤も、患者や家族、ならびに医療従事者に貢献できるものと期待されている。
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