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業界ニュース : ヘコんだり怒る「子ぐまロボット」、介護施設と共同実験
投稿者: cmo7 投稿日時: 2010-5-11 12:00:00 (2191 ヒット)
富士通研究所は、医師や介護施設との共同実験から高齢者が親しみやすい「子ぐま型」のロボットの試作品を開発した。耳の折りたたみから、口・まぶたの開閉、首かしげなどの動作ができるほか、ロボットの鼻部に設置した小型カメラを通じて高齢者の顔を自動的に検出し、適当な頻度でアイコンタクトを取ることもできる。

子ぐま型ソーシャルロボットの動きは、「擬人化」と「対話型」を特長としている。12個の内蔵モーターによって顔や身体の動きの“自由度”が細かく制御され、両腕の先には握られたことを感知する腕握りセンサーも搭載した。

【リアルな生き物感を表現】


また「喜ぶ」「怒る」「落ち込んでいる」などの感情表現は、手足などの動きに合わせて約300種類の表現が可能で、まばたきや耳なども不規則に動かせるので対話するユーザーを飽きさせない。対話機能は3〜5歳児程度の男児の合成音声機能を搭載し、動作に連動した音声を内蔵スピーカーから発話する。

【感情表現例】


同研究所は、医師の協力を得て認知症高齢者を対象に子ぐま型ソーシャルロボットの実験を行ったところ、ロボットとのふれあいによって自律神経活性度(ストレス抵抗能力)を表す値が増加し、交感神経・副交感神経の均衡度測定では、交感神経活性の比率が抑制されリラックス効果が見られた。
また被験者の家族からは、「普段は黙ってただ座っているだけなのに、ロボットと触れ合うときは笑顔で接する」という報告もあったという。

動物との触れ合いから“癒し”を得るアニマル・セラピーが介護の現場にも広がりつつあるが、子ぐま型ソーシャルロボットのような「ロボットセラピー」は、本物の動物では懸念される衛生面や噛み付きなどの危険性がない。またロボットなら施設に限らず在宅での導入も安易なことから、同研究所では高齢者介護の現場での実用化を目指した開発をすすめる。

■取材協力

富士通

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