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業界ニュース : 現場の悩みに一問一答、認知症フォーラムレポート
投稿者: cmo730 投稿日時: 2010-5-31 16:00:00 (2202 ヒット)
認知症の人と家族の会東京支部は5月29日、東京都中央区で公開講座を開催した。今年は、NHK厚生文化事業団が開催する市民向け福祉セミナー「ハートフォーラム」との共同開催。380人満場のうち半数を、施設や家庭で認知症介護を経験する家族が占めた。

今年のテーマは「本人に寄り添う認知症ケア 〜施設で、家庭で〜」。日本初の認知症高齢者専門病院である、きのこエスポアール病院(岡山県)を開設した佐々木健院長と、聖路加看護大学(東京都)で地域協同型ケアに取り組む亀井智子教授を招いた。




前半で佐々木氏は、「これまでの臨床経験からいっても、認知症は、非常に重度になっても最期までその人らしさを保って生きられる病気だと確信している」と明言。生活療法や環境づくり、全人的関わりを通した維持回復症例を示し、「医療モデルに由来する『認知症』のケアを脱して、認知症をかかえる『人』のケアへ」と力強く訴えた。

亀井氏は、抑うつ状態に陥りやすい在宅介護者のストレス対策にも言及し、ご近所の人々や交流型ミニデイといった、インフォーマルな地域資源とその実践例を示した。

後半は、あらかじめ参加者から寄せられた質問に答える1時間。排泄の失敗、被害妄想、暴力、性的固執などさまざまな悩みについてディスカッションがなされた。
「自分は何でもできると支援を拒否する人への対応」について佐々木氏は、「この言葉は病識にもとづいた、自尊心の揺らぎ。その不安に寄り添ってほしい」とアドバイス。「異食や不潔行為」については「一過性だし、ちゃんと背景を見れば対応も見える。家族は『人間失格』などと落ち込まないで」と励ました。

また「帰宅願望にどう対応したらいいか」という質問には、「願望そのものに対応しなくたっていい。帰宅より楽しいと本人が思える場づくりを考えては?」。家族や、今回多く参加した施設職員らの間には、納得の笑いが広がっていた。

認知症の人と家族の会
NHK厚生文化事業団 2009年認知症フォーラム抄録
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