厚生労働省は12月18日、「第5回介護予防継続的評価分析等検討会」を開催した。第4回から約半年ぶりの開催となった今回の会議では、前回より宿題となっていた介護予防施策の費用対効果と、年齢・性別、既往歴などの属性による介護予防効果の違いについて分析した資料が提出された。

継続的評価分析支援事業は、介護予防施策導入の成果を検証するため、現在83の市町村を対象に調査を行い、高齢者の心身の状態や活動状況のデータを収集し、介護予防の費用に対する効果の分析を行っている。調査は2009年1月末に終了し、2008年度末に最終取りまとめを行う予定。
介護予防給付の費用対効果の分析では、1,000人の要支援1相当の人の1年間追跡調査した結果、要介護度が悪化した人数は導入前の389人に対して導入後は234人と155人の減少となった。特定高齢者施策についての検証では、1,000人の対象者を1年間追跡した場合、要介護度が悪化した人は施策導入前の101人に対し導入後は82人となり、19人の減少にとどまり、特定高齢者施策は、新予防給付に比べ効果は薄いとされた。
また要支援2相当の高齢者1,000人では、1年後に要介護度が悪化したのは67人で、導入前の250人に比べ183人減少し、効果があったとされた。
新予防給付の費用対効果の分析について、厚労省は、導入前後の算出から、少なく見積もっても予防給付が導入されない場合に比べて、要支援1では約1億200万円(1人1年当たり約10万2,000円)の費用が減少し、要支援2では約4億3,500万円(1人1年当たり約43万5000円)の費用が減少することになると、分析結果を報告した。
調査データをまとめた出席委員の大久保一郎氏(筑波大大学院教授)は、「あくまで83市町村による収集データで、これを全国的に引き伸ばせば要支援1と2で1,800億円程度の削減と見込んでいる。介護予防費用全体の3%弱くらいではないか」とクギを刺した。
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