厚労省は1月25日、第3回社会保障審議会介護給付費分科会調査実施委員会を開催した。2009年4月の介護報酬改定後、介護従事者の処遇状況への影響を調査した速報値が発表され、介護従事者の平均給与額は月額9,058円増加し、23万1,366円であることがわかった。
発表されたデータは今後の分析を行うための一次的な集計で、2009年12月末までに介護事業所・施設約5,000から回収された調査票にもとづいたもの。
2009年4月から9月の間での給与などの引き上げの状況は「定期昇給を実施」した事業所・施設は全体の43.7%、「報酬改定を踏まえて引き上げた」23.4%、「報酬改定にかかわらず引き上げた」が21%だった。

介護従事者の平均給与額では2008年と2009年の両年とも施設・事業所に在籍していることを条件とし、2008年の退職者や2009年の入職者は除外した。介護従事者の平均給与額を2008年と2009年で比較した結果、22万2,308円から23万1,366円に9,058円増加した。
居宅介護支援事業所の介護従事者の平均給与額は2008年9月が29万6,877円、2009年9月が30万6,616円と9,739円増加していた。
職種別にみた介護従事者の平均給与額では、ケアマネジャーは3,873人から回収した結果、2008年9月の30万5,154円から2009年9月の31万5,066円と9,852円増加した。
その他の職種の2009年9月平均給与額は訪問ヘルパーを含む介護職員が19万9,854円、看護職員30万6,511円、生活相談員・支援相談員29万6,349円、PT・OT・STまたは機能訓練指導員が27万3,715円だった。
どの職種でも賃金アップはみられたものの、介護報酬改定時にうたわれた月額約2万円の反映にはほど遠い結果となった。

※介護従事者の給与は、以下により算出。
月給の者;月給十手当十一時金(4〜9月支給金額の1/6)
日給の者:日給×実労働日数+手当+一時金(4〜9月支給金額の1/6)
時給の者;時給×実労働時間+手当+一時金(4〜9月支給金額の1/6)
給与以外の処遇改善の状況は以下のとおり。
「職員の増員による業務負担の軽減」32.6%
「能力や仕事ぶりの評価と配置・処遇への反映」33.8%
「昇給または昇進・昇格要件の明確化」33.8%
「賃金体系等の人事制度の整備」33.5%
「腰痛対策、メンタルケア等を含めた健康管理の充実」30.9%
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平成21年度介護従事者処遇状況等調査の結果(速報)◎
2011年は処遇状況調査と経営概況調査を同時に実施予定――厚労省社保審レポート2へ続く
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