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ケアマネジメントスキルアップ講座 VOL.12
予防給付の一部が地域支援事業に移行されるとどうなる?(中編)

予防給付の一部が地域支援事業に移行されるとどうなる?

ケアマネジャーに求められるスキルや知識について、その分野の専門家からのアドバイスを紹介する「ケアマネジメントスキルアップ講座」。「予防給付の地域支援事業への移行」について、淑徳大学総合福祉学部教授の結城康博先生に話を伺い、3回シリーズでお届けしています。1回目は、改正によってどこがどう変わるかをお伝えしました。今回はケアマネジャーの仕事がどう変わるかについて紹介します。

前編はこちら「地域支援事業への移行でサービスの担い手・内容が多様化」

後編はこちら「問われるケアマネジャーとしての公正性・中立性」

多様化するサービスから利用者に最適なものを選ぶ

予防給付の訪問介護と通所介護の地域支援事業への移行で、ケアマネジャーの仕事にどのような影響が出るか。まず言えるのは、今まで以上に的確なアセスメント能力が求められるようになることですね。前回お話ししたように、この2つのサービスは現状通りの専門職によるサービス、人員などの基準を緩和したサービス、住民主体のボランティアによるサービスなど、多様なサービス主体、内容のものが並立することになるわけです。

これまでであれば、ケアマネジャーは、一定以上の水準、一定の内容のサービスの中から、空き状況や立地、サービス事業者の特性などを考えながら、事業者を選べばよかった。しかし移行後は、まず利用者一人ひとりについてしっかりアセスメントし、どんな水準のどのサービスの利用が最適なのかを判断することが求められます。その上で、地域にあるサービスの種類、内容、どういう提供主体なのかをきちんと把握し、ニーズに合う最適なサービスを選んで結びつけていかなくてはなりません

予防給付の一部が地域支援事業に移行されるとどうなる?

当然、なぜこのサービスなのかを利用者に説明し、同意を得る必要もあります。中には、有償ボランティアのサービスの利用を勧めたとき、法定給付並みサービスを利用したいと訴える利用者も出てくるでしょう。そのとき、なぜ法定給付並サービスではなく有償ボランティアのサービスなのか、根拠を持った説明ができなくては同意を得ることができません。

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複雑化する制度を理解・対応し、説明する

様々なレベル、内容のサービスができることによって、ケアプランも複雑化します。介護予防訪問看護など、介護保険サービスとして提供されるサービスを組み込んだプランは、これまで通りですが、地域支援事業だけを組み込んだプランは、前回お話ししたように3パターンに分かれます。また利用するサービスによって、給付管理が必要なもの、必要でないものが混在するので注意が必要になります。

また、地域支援事業への移行は、平成27年度から平成29年度末までの間に市町村の判断に基づいていつ移行するかを決めていきます。つまり、市町村によって移行時期が異なり、複数市町村でサービス提供をしている事業所は、それぞれの市町村がいつから移行になるかを把握して、しっかり対応していかなくてはならないわけです。

ケアマネジャーも混乱しそうなほど非常に複雑な仕組みになりますから、どう説明すれば利用者に理解してもらえるかも検討しておく必要がありそうです。制度改正のたびに矢面に立たざるを得ないケアマネジャーは、また難しい立場になりますが、特に介護予防訪問看護などの介護保険サービスと地域支援事業の両方を利用する場合など、丁寧な説明が必要になります。

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ボランティアともいい関係を築きコーディネートする

予防給付の一部が地域支援事業に移行されるとどうなる?

今後増えていくはずの住民ボランティアなどのインフォーマルサービスを活用することになれば、これまでの介護保険サービスの事業者と同じような対応というわけにはいきません。介護保険サービスであれば、依頼すれば一定以上の水準、内容のサービスが提供されます。しかし、ボランティアはそうとばかりは言えないからです。

いかにボランティアに気持ちよく動いてもらうか。求めている通りのサービスを提供してもらうか。ケアマネジャーは、そういったことにも配慮が必要になります。あの家には行きたくない、と言われたときにどうするのか。急に行かれなくなった、と連絡があったときにはどう対応するのか。ボランティアともいい関係を作り、期待通りに活動してくれるようコーディネートしていくことも、ケアマネジャーの仕事の一つとなっていくでしょう。

仕事が複雑化し、やらなくてはならないことも増える改正ではありますが、ケアマネジャーとしての専門性を高め、真価を発揮するいいチャンスだとも言えます。ケアマネジャーとしての真価をどう発揮していくべきなのか最終回でお話ししましょう

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結城 康博 氏のご紹介
結城 康博淑徳大学社会福祉学部卒業後、自治体職員として地域包括ケアセンター(社会福祉士・ケアマネジャー)で勤務しながら、法政大学大学院において経済修士、政治博士号を取得。その後、研究職に転身し、2年間、民間の居宅介護支援事業所で非常勤職員としても勤務しながら研究に当たる。2008年から研究に専念。現在、淑徳大学教授。社会保障審議会介護保険部会委員を務める(2010年~2012年、再任2013年~2015年)。

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