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白木裕子の「実践! 仕事力の磨き方」 VOL.08
食や栄養面にトラブルを抱える人への対応のポイント(後編)

食や栄養面にトラブルを抱える人への対応のポイント

日本ケアマネジメント学会副理事の白木裕子先生が、介護保険制度や社会情勢に対応するためのポイントや心構えを、わかりやすく伝授する「実践! 仕事力の磨き方」。今回は、食や栄養にトラブルを抱える人と向き合う際に不可欠な歯科医師との連携のポイントについてです。

前編はこちら「『何をどのくらい食べているか』を丁寧にアセスメント」

食や栄養面にトラブルを抱える人への対応のポイント

2018年度の介護保険法改正に伴い、利用者の口腔機能や栄養状況について異変を感じた場合、主治医や歯科医師らに情報提供することがケアマネジャーの義務となりました。厚生労働省は、次のような状況が確認できた場合は、連絡する必要があるとしています。

  • 口臭があったり、歯肉からの出血や歯がぐらついていたりする
  • 体重の増減が推測されるほど、見た目が変化した
  • 食事量や食事回数に変化がある
  • 下痢や便秘が続いている

そのほか、服薬忘れなどで残薬が大量のある場合は薬剤師や主治医に報告し、処方する薬を調整する必要があります。薬を飲むと眠たくなる場合や口が乾くなどの違和感で服薬を自己判断で中止をしている場合、薬の服用自体を拒絶している場合なども同様です。

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決して軽視してはならない「むせ」

食や栄養面にトラブルを抱える人への対応のポイント

こうした状況以外でも、ケアマネが問題だと感じた場合は、関係職種に連絡しなければなりません。中でも栄養や口腔、嚥下に関しては、次のような状況がある場合、すぐにでも主治医や歯科医師に連絡しましょう。

  • 食事中、何度もむせる
  • 食事量が目に見えて減っている
  • 水分摂取量が減っている

このうち、見落としがちなのは「むせ」です。一時的なものならよいのですが、いつもむせているようなら、食べ物や飲み物を誤嚥している可能性があります。たとえ家族が「おじいちゃんがむせるのは、昔からのくせだから…」と言っていたとしても、ケアマネは、それを軽視してはならないのです。特に、普通に水やお茶を飲んでもむせてしまうようなら、必ずかかりつけの医師や歯科医師に相談しましょう。

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「むせ」についての連絡、心掛けるポイント

「むせ」を医療関係者に連絡する際は、その状況をできるだけ詳しく伝えましょう。どのような食形態や飲み物でむせるのかや、どのような形状のものが飲み込みにくいのかだけでなく、どの程度のやわらかさならスムーズに飲み込めるかも伝えたいところです。例えば、「水やお茶はむせてしまうけど、重湯のように、とろみがついた飲み物なら問題なく飲み込める」「お豆腐は普通に食べられるが、高野豆腐や油揚げなどは飲み込みにくい」などといったように。

食べ物の嚥下や飲み込みの状況を詳しく把握するためにも、できれば家族やヘルパーからも情報を集めましょう。特に家族は、むせることなど当たり前と思っている場合もありますから、ヒアリングをすると思わぬ情報が得られるかもしれません。

食や栄養面にトラブルを抱える人への対応のポイント

中には薬を飲むだけでむせる人もいます。当然ながら、その事実も薬剤師や医療関係者と共有しましょう。薬に関しては、飲み込みやすい形に変えるだけで問題が解決する場合もありますので、どんな形状の薬を飲んでいるのかも、連絡しましょう。

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食事中、口に食べ物が残る場合も要注意!

「むせ」以外で注意したいのは、食事中、いつまでも口の中に食べ物が残っている場合です。これも嚥下機能が弱っている証拠です。特に認知症の場合だと、飲み込めていないことにも気づかず、どんどん食べ物を詰め込んでしまう人もいますから要注意。もし、食べ物を口に詰め込んでいる現場に遭遇してしまったら、食事を止めて、吐き出させなければなりません。

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白木 裕子 氏のご紹介
白木 裕子 株式会社フジケア社長。介護保険開始当初からケアマネジャーとして活躍。2006年、株式会社フジケアに副社長兼事業部長として入社し、実質的な責任者として居宅サービスから有料老人ホームの運営まで様々な高齢者介護事業を手がけてきた。また、北九州市近隣のケアマネジャーの連絡会「ケアマネット21」会長や一般社団法人日本ケアマネジメント学会副理事長として、後進のケアマネジャー育成にも注力している。著書に『ケアマネジャー実践マニュアル(ケアマネジャー@ワーク)』など。

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