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おむつ実践講座 症状別の尿もれ対策方法をご紹介します。

軽い尿もれにお悩みのFさんのケース

対象者のプロフィール

【Fさん/68歳/女性/要支援1/48kg/東京都墨田区在住】
要介護1のご主人と2人暮らしで、デイサービスを夫婦で利用しています。最近、血圧が高いので降圧剤を服用。体力低下により室内移動にも時間がかかり、トイレに間に合わず失禁してしまいます。悩んだ末に量販店の排泄補助製品売り場へ行きパンフレットから 「花王・リリーフふれあいダイヤル」 に電話されました。

相談内容

■最近、トイレに間に合わず、尿もれがすることがある
■外出先で尿もれするのが嫌で、外に出ることをためらってしまう
■失禁し始めたことを誰にも打ち明けられず、相談もできずにいる
■何らかの対処をしなくてはいけないと自覚している
■おむつを使わなければならないのかと思うと悲しい

助言内容・対応方法とその結果

メンタル面のケア

軽失禁で悩まれている方々の場合、身体の変調に強い戸惑いと不安を感じられているため、まずはそれを和らげる必要性があります。軽失禁は多くの高齢者が抱える悩みで誰でも起こり得ること、こうした悩みを持つ方々が自立した自分らしい生活を継続して送れるようにするために排泄補助製品があることをお話し、理解いただくよう努めました。

身体状況の確認

1日10回ほどトイレに行き、自立排泄でパッド交換が自分でできる状態であること、また降圧剤を服用中で服薬の影響で尿を溜めづらくなっていることを確認。まずは失禁量が多めでも尿をたっぷり受け止める、軽い尿もれ用の失禁パッドの使用をご提案しました(尿もれの量が多く頻度も高い方の場合は、併せて医療機関の受診をおすすめしています)。

アドバイスと対応

失禁を減らす訓練として 「骨盤底筋を鍛える運動(肛門と膣をしめたり緩めたりすることを繰り返す)」 や 「膀胱トレーニング(切迫性の尿もれなどの方向けセルフケア・トレーニングで、尿意を感じた時に他の事を考えるなどしてトイレに行く間隔を少しずつ延ばしていく手法)」 を行うことをご提案。これらの内容をノート形式の 「アドバイスブック」 としてまとめ、サンプル品・製品カタログと併せてお送りしました。

結果

後日、 「尿失禁専用パッドは、自分の下着につけて使え、よく吸収してくれるので感心した。ニオイもなく友人と会った時も尿もれに気づかれなかった。下着を汚したりニオイの心配をすることが減り、安心して外出できるようになった。心なしか尿もれの頻度も少なくなった気がする」 とお電話をいただきました。

ケアマネジャーの皆さんへのワンポイントアドバイス

比較的自立度が高く尿もれが気になりだした方の場合、誰にも知られたくない、できれば隠したいという羞恥心を抱きがちです。心情をよく理解し、軽はずみな発言などで傷つけないように配慮する必要があります。軽失禁は自分だけに起こる特別なことではなく、高齢者なら誰にでも起こり得ることを伝えご本人の心を開くことから始めてください。次に 「どんな時に漏れるのか、トイレに行く回数、尿もれの頻度、尿量」 「ズボンや下着は着脱しやすいものか」 「トイレが居室から近いか、扉は開けやすいか」 「廊下に段差がなく、明るくすべりにくくなっているか」 など、排泄の状況や住環境などを確認してください。

これらのポイントを踏まえ、適切な排泄補助製品を選びご案内いただくことが重要です。対象者が男性の場合、下着の中にパッドなどを使用することに強い抵抗感を持つケースが多く、さらにデリケートになりますのでご注意ください。

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