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この先10年、選ばれ続けるケアマネになるためにこの先10年、選ばれ続けるケアマネになるために

事業所からも選ばれるケアマネジャー

2019/08/30 配信

これからは誰もが、「痛み」に耐えなければならない時代です。例えば、上がり続けることが予想される介護保険の保険料とサービスの利用料。いずれも、個人のお財布や事業所の収益に、耐え難い「痛み」となって響くでしょう。

ケアプランの有料化も同様です。ただ、「痛み」というものは、実際に感じるまでは、そのつらさや深刻さを想像しにくいもの。例えば、将来の利用料や保険料の高騰が、ケアマネのお財布や居宅介護支援事業所の経営に、どのくらいの影響をもたらすか、想像できる人はあまりいないでしょう。それと同じように、ケアプランの有料化によって利用者がケアマネを選んで当たり前の時代が来るなんて、とても信じられないという気持ちもよく分かります。

しかし、これまで第1回第2回で書いた通り、ケアマネが選ばれる時代は必ずやってきます。さらに言えば、ある面では、選ばれる時代はもう始まっているのです。

ケアマネを選び始めているのは、介護サービス事業者や医療機関などです。そう。実はあなたは、既に「事業者から選ばれている」のです。

といっても、「そんな実感などない」という人も多いでしょう。実際、誠実に利用者と向き合う大多数のケアマネさんは、そう思うはずです。実感はなくて当然です。大多数のケアマネさんは「選ばれている側」なのだから。選ばれている間は、時代が変わったという実感もわかないのが普通です。

「イタいケアマネ」の噂が、ささやかれる背景

そういうと「実感もないのに、どうして選ばれる時代が始まったなどといえるの?」と思う人もいるでしょう。私が時代の変化を感じ取っているのは、事業者らから聞こえ始めている、「イタいケアマネがいる」という声です。

「イタいケアマネ」の実例としては、次のような話を耳にしています。

・展示会や研修会で、ポストイットやボールペンなどの“お土産付きの接待”に慣れ、いつしか要求してくる。
・営業訪問のお願いトークに、ぞんざいな対応をする。
・「上から目線」で威張っていて、利用者の連絡にさえも「忙しい」「ムリ」を免罪符のごとく連発し、拒否する。

さらには新しい福祉用具やサービスをプランに入れると、その事業者に「私が付けてあげたのよ?」と恩を売りつける人もいるとかいないとか…。こうした「イタいケアマネ」の噂は全国で耳にします。

もちろん「イタいケアマネ」は、ごくごく少数派でしょう。それでも、そのごく一部の行為を事業者は記憶し、噂しているのです。

こうした反応は、「よりよいケアマネを選びたい」という意識が根底にあるから起こるものと思えませんか?選ぶことができない相手であれば、その欠点や問題点を記憶するより、あきらめて忘れようとするのが人間ですから。

事業者と良好な関係を築くことこそが大切

少し違う角度から考えれば、事業者も医療機関も、ケアマネを選ぼうという意識を抱いてしまうほど、シビアに経営と向き合っているのです。

それだけに今後、各業者はサービスの向上やケアマネへの営業に、もっと力を注ぐはず。当然ながら、利用者に対してもより丁寧にヒアリングし、ニーズにあったサービスを提供しようとするでしょう。

そうした事業者と良好な関係を構築していれば、利用者の情報をスムーズに、的確に受け取ることができるはずです。

逆に「イタいケアマネ」とみなされていたら、事業者からは必要最小限の情報しか得られないでしょう。そして、いつか、事業者から「切られて」しまうでしょう。

「イタいケアマネ」にならないために…

ならば、「イタいケアマネ」にならないためには、どうすればいいのでしょうか。言い換えるなら「自分はえらい!」「自分は正しい!」などの勘違いをしないようにするには、どんな工夫が必要なのでしょうか。

私は、勘違いが生まれてしまう背景には、ケアマネならではの孤独と不安があると考えています。

例えば、皆さんは、次のような気持ちになってしまうことはないでしょうか。
「直接サービスができないから、利用者からの“ありがとう”が聞けなくなった。それが寂しい。介護職に戻りたい」
「プランが正しいかどうか不安でしかたなくて、夜も安心して眠れない。余裕がない」

いずれも、ケアマネだからこそ感じる孤独と不安です。それを乗り越えようとして存在感をアピールしてしまう。しかし、それによって生じるストレスは、確実に心と良識をむしばみます。

もし、あなたがそんなストレスを抱えているのであれば…。何もしないでいると、いつの間にかあなたまで「イタいケアマネ」になってしまうかも。

それを防ぐためにも、いい仕事仲間として事業者の力を借りましょう。そのためにはまず、コミュニケーションスキルをプロ級にまで高め、事業者との信頼関係を作り上げることです。そして、専門職としての価値観と、利用者のために成長し続けるという意欲も共有しましょう。それができれば、ケアマネのあなたと仕事相手である事業者、そして利用者の「三方良し」が、おのずと実現できます。

ケアプラン有料化の動きは、あなた自身が仕事を面白くさせるチャンスではないでしょうか。この人と仕事をしたいと思わせる「選ばれるケアマネ」として腕をふるってください。期待しています!

丸山法子(まるやま・のりこ)

丸山法子(まるやま・のりこ)
一般社団法人リエゾン地域福祉研究所 代表理事。人材育成、パーソナル・コーチングセッションなどの管理者研修、対人援助技術の勉強会、コミュニティづくりや地域福祉に関するセミナーなど年間100本以上の研修・セミナーを手掛ける。社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員、生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ

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