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転倒・骨折編(1)
いつの間にか骨折。そして寝たきりに…

2019/10/04 配信

高齢者の生活の質を脅かし続ける転倒と骨折。実際、厚生労働省の国民生活基礎調査によれば、要介護状態になる人の8人に1人は、転倒と骨折を原因としている。それにしても、なぜ、転んだり骨を折ったりして、介護が必要な状態に陥る人が後を絶たないのか。そして、それを防ぐのにどんな工夫や対策が有効なのか―。在宅や施設、地域包括支援センターで活躍する4人のケアマネジャーに語ってもらった。

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A:地域包括支援センター勤務、男性
B:居宅介護支援事業所勤務、女性
C:有料老人ホーム勤務、男性
D:居宅介護支援事業所勤務、女性

―皆様が担当している利用者で、骨折や転倒などによって要介護度が悪化した方はいらっしゃいますか。

一同:います!

D:「骨は折れているのに、そのきっかけはわからない」という人が結構います。転倒して腰の骨を折っているのに、それに気づかず数日後に動けなくなった人もいました。

C:具体的には、どんなケースだったのですか。

D:ヘルパーが訪問すると、数日前には元気だった方が寝込んでいたのです。聞けば「とにかく動くのがつらい、腰が痛い」と訴える。それで病院に搬送してもらうと、腰の骨が折れていたのです。

A:ご家族は?気づかなかったのですか?

D:痛いなりに動けた上、もともと腰痛持ちだったから、家族も気づかなかったのでしょう。結局、いつ、どこで転んで骨折したのかは分からないままです。

骨折で要介護1が要介護5に…

B:その方はどうなったのですか。

D:要介護1から要介護5になってしまいました。それまでは、デイサービスにも行っていたし、家族のごはんも作ることができたのに…。ちなみに足や腰の骨折は、「要排泄介助」に直結します。その結果、たとえ家族がいる場合でも、それだけで在宅生活を断念する事態を招きかねないのです。

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「畳と布団」の生活でも安心できない!

B:確かに、「なぜ骨折したのかがわからない」という話は多いですね。私も何件か経験しました。多分、ちょっと座った時とかに骨折してしまうのでしょうけど。

A:畳に布団というライフスタイルの方であっても、座るタイミングで圧迫骨折する方がいます。段差も少ない畳の部屋での生活だからといって安心できるわけではないのです。

そもそも、立ち上がる時はいろいろと注意して動きますが、座る時は、その注意が少し緩んでしまうのではないでしょうか。それで、つい「ドスン」と座ってしまい、骨が壊れてしまう。

B:中には足の筋力が衰えているため、どうしても「ドスン」と座ってしまう人もいるようです。

特にリスクが高い認知症。入院しても…

A:ああ、そうかもしれない。それから認知症の人だと、骨折していることに気づかないどころか、病院に運ばれたことすらも気づかないこともあります。もちろん、骨を折ったきっかけなんて認識しているはずもありません。

D:特に独居で認知症の方は、地域や支援者の見守りは大切です。ささいなことでも骨折するという危機意識を家族や関係者らが共有しなければならないでしょうね。

A:認知症の方の場合、入院した後の問題もあります。骨折したにもかかわらず動こうとする認知症の人を病院では扱いかねるのです。それで、全然治っていないのに退院させようとする医療機関もあるようです。

施設でも起こりうる「きっかけが分からない骨折」

―在宅では骨折したきっかけもはっきりしない場合が多い上、病院に入っても安心できない…。その点、施設ではどうでしょうか。

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B:施設でも油断はできません。最近でも認知症の80歳代の女性が、いつの間にか骨折していたということもありました。

C:施設でも、ですか。

B:そうなんです。ベッドに座っていた時、しきりに「痛い」というので調べてみたら、右の大腿骨が折れていました。

A:とはいえ、スタッフが常駐する施設であればそうした事例は、まれなのでは?

B:確かにきっかけがわからないという例は少ないですね。ただし、思わぬことで転び、骨折してしまう人は結構いますよ。面会に来た人を見送るために手を振ったとたんに転んでしまうとか。あるいは車いすから立ち上がろうとした瞬間に転んでしまうとか。ちなみにこの二つの事例は、いずれも右の大腿骨骨折でした。

なぜか多い「右の大腿骨骨折」

C:そういえば、大腿骨を折る人って、右側が多い気がします。

D:確かに。右手で杖を持つ人が多いからかな?杖に体重をかけ損ねて転んでしまう、みたいな。

C:でも自転車で転ぶ場合も、なぜだか右に倒れる人が多いんですよ。

一同:うーん。なぜだろう。なぜ右?

A:ただし、右にしても左にしても、大腿骨を折ってしまえば、体を動かすのは一気に難しくなります。つまり、要介護となるリスクが一気に高まります。

この続きは後編で!

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