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結城教授の深掘り!介護保険 結城教授の深掘り!介護保険

VOL.25深刻化し続けるケアマネ不足、その“処方箋”を探る

2020/07/16 配信

2019年度のケアマネ試験の合格者数が確定した。台風19号の影響もあり、その受験者数は過去最低を記録し、合格者も8000人程度だった。=図1=

これまで私はケアマネ受験資格の厳格化について「間違いである」と論じてきたが、今回の結果を見て、その思いを深めた。特に、受験者数が全国でも約4万人にとどまった点は、今後、ケアマネ不足が深刻化する前触れであると受け止めている。

実際、それを裏付けるようなデータもある。中央福祉人材センターの資料によると、ケアマネの有効求人倍率が上がっている。=図2=

地域格差も顕著になってきているようだ。私が話を聞いたケアマネによれば、人口が3万人に達しないような規模が小さい市町村では、特にその不足が問題になりはじめているという。

このままの状態が続けば、団塊世代が全員85歳となる35年には、都市部においてもケアマネ不足は大きな問題となるはずだ。

急速に高齢化する現場のケアマネ

近未来のケアマネ不足を考える上で、興味深いデータがある。18年度の介護労働安定センターの資料だ。それによれば、同年度のケアマネの平均年齢は50.7歳だった。ちなみに、その10年前の平均年齢は45.9歳。10年間で平均年齢が5歳も引き上がっている。

平均年齢が50歳ということは、「60歳を超えて働くのは当たり前、70歳でも現場に立ち続ける人がいる」ということだ。実際、60歳を過ぎてもケアマネの仕事をしている人は一定程度いるし、70歳を過ぎても現役で働き続けている人だっている。

次ページ>>高齢化に拍車をかけるケアマネの魅力の衰退

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結城 康博(ゆうき・やすひろ)
1969年、北海道生まれ。淑徳大学社会福祉学部卒、法政大学大学院修了(経済学修士、政治学博士)。介護職やケアマネジャー、地域包括支援センター職員として介護系の仕事に10年間従事。現在、淑徳大学教授(社会保障論、社会福祉学)。社会福祉士や介護福祉士、ケアマネジャーの資格も持つ。著書に岩波ブックレット『介護職がいなくなる』など、その他著書多数がある。

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