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娯楽型介護保険事業所・施設に対する意識調査結果

パチンコ等は介護サービスとして適切か? ケアマネでも意見分かれる

利用時間のほとんどをパチンコや麻雀などで過ごす娯楽型介護保険事業所・施設(カジノ型・アミューズメント型とも言う)について、神戸市と兵庫県は、条例で規制することを決めました。
娯楽型介護保険事業所・施設については賛否が分かれるところですが、ケアマネはどのように考えているのでしょうか。
ケアマネジメント・オンラインは、2015年12月18日~12月24日、会員ケアマネを対象にアンケート調査を行い、641名から有効回答を得ました。

回答したケアマネの属性

回答したケアマネの勤務先所在地を地方ごとにまとめたところ、最も多かったのは「近畿」で、次が「南関東」でした。

また、回答したケアマネの70.6%は、「居宅介護支援事業所」に勤務していました。

娯楽型介護保険事業所・施設には賛否両論。1/3は「どちらでもない」

娯楽型介護保険事業所・施設について、どのように考えているか聞いたところ、「よいと思う」もしくは「とてもよいと思う」と答えたケアマネは206名で、32.2%を占めました。
一方、「よくないと思う」もしくは「とてもよくないと思う」と答えたケアマネは204名(31.8%)で、「よい」と「よくない」が拮抗する結果となりました。
また、「どちらでもない」と答えたケアマネは231名(36.0%)でした。

娯楽型を「よい」と考える理由とは?

娯楽型介護保険事業所・施設について、「よいと思う」もしくは「とてもよいと思う」と答えたケアマネに対し、その理由をたずねたところ、「事業所・施設に多様性があるほうが、利用者に合ったところを選べるから」と答えた人が160名(77.7%)で最も多い結果となりました。

娯楽型を「よくない」と考える理由とは?

一方、娯楽型介護保険事業所・施設について、「よくないと思う」「とてもよくないと思う」と答えたケアマネジャーに対し、その理由をたずねたところ、「介護保険の財源を使ってまで必要なサービスとは思えないから」と答えた人が160名(78.4%)で最も多い結果となりました。

利用したことのある人は、どんな変化が見られた?

これまで担当した利用者のうち、娯楽型介護保険サービス事業所・施設を利用した人が「いる」と答えたケアマネは67名(10.5%)でした。
その利用者について、娯楽型介護保険サービス事業所・施設を利用したことで、どのような変化が見られたか聞いたところ、7割以上のケアマネが「人との交流」や「笑顔」に改善が見られたと答えました。
一方、「身体機能」や「認知機能」については半数以上のケアマネが「かわらない」と答え、16.4%のケアマネは「身体機能」が悪化したと答えました。

神戸市や兵庫県の規制、全国に広がるといいと思う?

神戸市や兵庫県のように、娯楽型介護保険事業所・施設を規制する動きが、全国に広がればいいと考えるかどうか聞いたところ、237名(37.0%)のケアマネが「はい」、167名(26.0%)のケアマネが「いいえ」と答えました。また「わからない」と答えたケアマネは237名(37.0%)で、ここでも意見が3つに分かれる結果となりました。

ケアマネの自由コメント

娯楽型介護保険事業所・施設に対する自由コメントをご紹介します。(一部抜粋)

  • 娯楽型のデイという発想はとても良いと思います。高齢者だからといって、手作業ばかりではつまらないと思います。
  • 今後はいろいろなニーズ・趣味・価値観の方が増ええると思うのでこの様な形態は良いと思います。
  • サービス事業所の特色は自由であるべきです。多様な事業所から選択することで、ニーズにより近いサービス提供が可能になると考えます。一定のルールは必要とは思いますが、規制するのには反対です。
  • 閉じこもりの予防にはなると思うが、それを前面に介護保険制度上で行うのは疑問がある。パチンコ店やカラオケに行けばよいと思う。
  • 介護保険という公的資金で“娯楽型”サービスが行われる事自体ナンセンス。頭を使うことは認知症予防にはよいのかもしれないが、長時間座位姿勢で過ごす事は、機能回復、自立支援他者との交流など介護保険本来の趣旨に反している。スタッフとしての仕事が全うされない。つまり手抜きではないか。そのうちに“お金をかける”施設が出てくるのが予測される。
  • 内容がパチンコや麻雀となると悪い印象が多いが、既存のデイ利用者の中には、囲碁をする為だけにデイに行っているとはっきり答えられる利用者もいる。食事以外は利用時間の大半を囲碁のみしている。そこに規制がないのに、パチンコや麻雀になると…というのも如何なものかと思う。ただ「介護保険」の事業の中での「娯楽」は目的や効果が明確でなければいけないのではないかと思う。目的や目標があって、効果があって、その為の手段としてパチンコや麻雀があるのはよいと思うが、目的が娯楽(パチンコ)ではいけないと思う。前述の囲碁も然り。
  • 依存性になるのと正常な金銭感覚が無くなる。また長時間同じ姿勢にてエコノミー症候群になり救急搬送になった方もいた。
  • 友達に誘われて行き始めたが1か月で別の事業所を紹介することになった。ゲーム型なので、初めの2回は事業所のスタッフが付き添ってその人が希望するマシンやアクティビティに参加させてもらえるが、3回目から自分でやり方を覚えたり、休みの人のグループでなくては入れないなどのトラブルが発生。結果的にバカにされた、仲間外れにされたなど、効果がマイナスになった。我が事業所でも5名程度その事業所に変更したが、3か月以内に辞めている。結果として、バカにされたこと(ルールや使い方が覚えられないこと)で自信喪失になってしまった。リハビリの専門士がいるところでの事業であれば歓迎するが、初任者研修や介護福祉士がほとんどの事業所であれば神戸市の意見に賛成。
  • 家族の希望で仕方なく利用支援を行ったが、公費を用いて支援をする内容ではないと思っているため、不本意であった。遊びリテーションと言えばそうかもしれないし、パチンコをしていた人は何故か認知性になりにくい事も経験上感じていたが、倫理的に違和感を感じている。ただ、少数派ではあるかと思うが、ギャンブルしか通所のきっかけが作れないケースの場合は最後の綱かもしれない。
  • ある施設見学をしましたが、公的利用施設としては少々考えさせられる様子を見ました。施設の流通貨幣の渡し方と景品交換です。リハビリすれば○○円、貯めて景品交換(お菓子など)。物でつるのではないと思いますが考えさせられた施設でした。

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