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ケアマネを支える先進自治体 VOL.21
【青森県】認知症支援ツールで乗り越える!「県民性」の壁(前編)

青森県では、認知症の人を対象とした独自のツールを作成し、専門職間の情報連携を支援しています。その背景には、奥ゆかしく、我慢強い県民性ゆえの課題がありました。高齢福祉保健課の方にお話しを伺いました。

後編はこちら「「介護」「医療」「薬」など、12項目で構成」

【青森県】認知症支援ツールで乗り越える!「県民性」の壁 写真左から:青森県健康福祉部 高齢福祉保健課
統括主幹 高橋勝昭さん、技師 音喜多祐未さん

「活用する」「活用予定あり」の市町村は8割

―青森県では認知症の人を支えるための「あおもり医療・介護手帳」を作成・公表し、市町村での活用を促しています。

この手帳は認知症の人やその家族を支える医療・介護などの関係者の間で活用するための「認知症情報連携ツール」です。ご家族や医療・介護関係者が最新情報を閲覧したり、書き込んだりすることで、最新情報を共有することを目的としています。

【青森県】認知症支援ツールで乗り越える!「県民性」の壁(前編)

こうした情報連携ツールに関しては、国が示した認知症施策大綱でも、活用が求められていました。ただ、青森県内の市町村では、そうしたツールを活用している事例はあまりなかった。特に規模が小さな自治体では、なかなか、そこまで手が回らないという現実がありました。

ちなみに、青森県には40の市町村がありますが、人口が一万人に達しない町村は17カ所あります。さらに二千人台の村が3カ所、千人台の村が3カ所あります。そうした自治体の中には、1人の職員が介護保険に関連する、ありとあらゆる業務を担当していることもあります。

そこで、せめて情報連携ツールは県で作成しようということになりました。令和3年8月の段階では、「あおもり医療・介護手帳」をそのまま活用している自治体は40カ所のうち18カ所。一部改良して使っている自治体は1カ所。つまり、既に5割の市町村が、何かの形で活用してくれています。今後、活用を予定している自治体まで含めれば、県内の8割の市町村がこのツールに関心を持ってくれています。

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難しい認知症の人のケアマネジメント…だからこそ必要な情報共有ツール

【青森県】認知症支援ツールで乗り越える!「県民性」の壁(前編)

―それにしても、なぜ、認知症の人や家族の支援に焦点をあてた、取り組みを企画されたのでしょうか。

先に述べた通り、国で方針が出されているのに、情報連携ツールの活用がなかなか進まなかったことが大きな理由ですが…。もう一つ、青森県の県民性も理由といえるかもしれません。

―県民性、ですか。

はい。青森県の人の多くは「自分のことを語りたがらない。苦労していること、つらいことを話したがらない」ように思います。特に、高齢者の間では、その傾向が強いようです。

―つまり、奥ゆかしく、我慢強いということですね。

そうですね。ただ、そうした美徳も認知症と向き合う際には、「壁」となる可能性があるのです。よく知られている通り、認知症の人に対しては、早め早めの対応が何よりも大切です。ですが「認知症になったとしても、自分や家族の悩みや苦労をほかの人には語らない」という姿勢で臨まれてしまうと、本人の症状がどの程度なのか、家族がどのようなことで苦労しているのかといった支援のために不可欠な情報が、介護や医療関係者には、伝わりにくくなるのです。

奥ゆかしく我慢強い青森の人から、認知症に関する悩みや苦しさ、課題をうまく聞き出すのは、ケアマネジャーでも簡単なことではないでしょう。

また、うまく悩みや課題などを聞き出せたとしても、認知症の方の場合、本人から聞いた情報がどのくらい正確か、判断できない場合もあります。それだけに、適切なケアマネジメントを実現するには、ご家族や周辺の関係者が持っている様々な情報が重要なのです。ただ、普段は、それぞれがそれぞれのスケジュールで動いているわけですから、気軽に問い合わせるわけにもいきません。

そんな時、家族も医師もヘルパーも、関係する人みんなが、気づいたことを書き込んでくれるこのツールは多いに力を発揮するはず。青森の地で活動するケアマネにとって、この点は大きな支援になっていると思います。

【青森県】認知症支援ツールで乗り越える!「県民性」の壁 『あおもり医療・介護手帳』活用のイメージ図(同手帳より転載)

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