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ケアマネジメントスキルアップ講座 VOL.05
医療との連携のために必要なこと(準備編)

医療との連携のために必要なこと

ケアマネジャーに求められるスキルについて、その分野の専門家からのアドバイスを紹介する「ケアマネジメントスキルアップ講座」。今回は国の方針としても強く打ち出されている、医療との連携におけるスキルを取り上げます。教えてくださるのは、介護・看護・病院と積極的に連携しながら在宅医療に携わる千葉県松戸市・あおぞら診療所院長の川越正平先生。2回シリーズ前編のテーマは、「医療との連携のために事前に必要なこと」です。

実践編はこちら「医師の事情を考えた対応を心がける」

医療と連携する目的の理解

医療との連携が苦手だというケアマネジャーが多いようですが、そもそも連携するとはどういうことでしょうか。文書やメールのやり取りをすることが「連携」だと考えているとしたら、それは大きな間違いです。連携とは、人間関係をつくり、必要な情報のやり取りをし、その情報を医療職、介護職が患者(利用者)のためにそれぞれの仕事で生かすこと。要するに、同じ方向を向いて仕事をすることです。

医療との連携のために必要なこと

ケアマネジャーは患者の生活の現状をよく把握していますが、それは「今」という「点」あるいは「断面」での把握になりがち。しかし、本来、適切なケアプランを立てるには、「点」ではなく、その人がこれからどうなっていくかという「線」での予測が必要になります。これに対して医療は、たとえば、がんやALSがどういう経過をたどるかという「線」での未来予測ができます。

医療が専門ではないケアマネジャーが十分な予測を立てるのはなかなか難しい。だから、医療から未来予測の情報を得ることが必要なのです。その情報をもとに、今何をする必要があるのか、2週間後にはどういう状態になるから、今、何をすべきかを考え、家族に説明し、あらかじめサービスを入れる準備をする。これが医療と介護が同じ方向を向くことであり、連携の本質です。それを理解せずに、医療と連携しなくてはならないからと、ただ医療職とつきあうことだけを考えても意味はありません。つきあってどんな情報をやり取りするかが重要なのです。

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医師の特性、職域への理解

医療、なかでも医師との連携を図っていく上では、まず医師の特性を理解しておいてもらえるといいですね。医師や看護師の中には、自分は医療担当者であり、介護のことは守備範囲外と考えている人もいます。特に総合病院等の勤務医には自分の専門性を大切にし、専門分野の診療以外は「本来やらなくてもよい余計な仕事」だと考える人もいます。

そういう医師は、たとえば、生命保険会社に提出して患者さんが給付を得るための保険請求の診断書も介護保険の主治医意見書も、もしかしたら「余計な仕事」として同列に考えているかもしれません。また勤務医には介護保険やケアマネジャーのことを、よく知らない、理解していない医師も少なくありません。ですから、患者のことで問い合わせの書類を送ってきたり、電話をかけてきたりするケアマネジャーを、「余計な仕事を持ちかけてくる職種」と捉えている可能性もあります。

もちろん、専門分野以外に興味がない医師ばかりではありませんが、医療界では専門性を大切にする医師の姿勢は理にかなったことであり、そのこと自体が問題だとは言えません。前述のようなことはケアマネジャーからすれば思いも寄らないことかもしれませんが、こうした医師の発想法やこだわりを知っておく方が医師の言動を理解しやすいと思います。

医療との連携のために必要なこと

たとえば、心臓に疾患があり、循環器内科の医師に診てもらっている患者がいるとします。患者はその医師を主治医と考え、全身を診てもらっているつもりでいても、もしかしたらその医師は心臓しか見ていないかもれない。そういう医師にたとえば褥瘡のことを聞いたら、「私に褥瘡の相談などするな」と内心では不愉快に感じている可能性もあります。心臓が専門の自分になぜそんなことを聞くのかという思いや、専門以外のことはわからないと言えない医師のプライドがあるからです。

そういう医師は「心臓係」であって主治医ではありません。「よろず相談係」となりうる主治医を別に見つけるべきなのです。ですから、担当医が「心臓係」なのか、主治医となりうる医師なのかをよく見極めることが大切。もし「心臓係」であれば、新たに主治医を見つけるよう、ケアマネジャーはご利用者に促すほうがよいと思います。

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川越 正平 氏のご紹介
川越 正平 東京医科歯科大学医学部卒。虎の門病院内科、血液科勤務を経て、1999年、千葉県松戸市にあおぞら診療所を開設。医療面だけでなく生活を支える視点も持って、在宅療養している子どもから高齢者までの患者に対する訪問診療を行っている。また、よりよい臨床活動を行っていくために、介護等との連携や教育、研究、啓発などの活動にも熱心に取り組んでいる。

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