白木裕子の「実践! 仕事力の磨き方」 VOL.54
居宅介護支援での生産性の向上-誤解しがちな事、忘れてはならないポイント(後編)

日本ケアマネジメント学会副理事長の白木裕子先生が、介護保険制度や社会情勢に対応するためのポイントや心構えを、わかりやすく伝授する「実践! 仕事力の磨き方」。今回は、居宅介護支援の現場でも注目されはじめている生産性の向上について、誤解しがちな事と、忘れてはならないポイントを、白木先生がアドバイスします。
「事務員の配置」を進めるために―元ケアマネに注目!
「事務員の配置」と「ケアプランデータ連携システムの導入」を進める上でのポイントなどを考えたいと思います。
まず「事務員の配置」ですが、居宅介護支援で求められる事務は、ご利用者家族やご利用者からの電話や関連文書の管理、作成、給付管理など、それなりに特殊な業務ばかりです。それだけに「元ケアマネや元ヘルパーを事務員として採用し、電話対応や給付管理、書類の整理などの業務を幅広く担ってもらう」方法が有効です。
ただし、事務員を雇うのであれば、事務員に任せる仕事とケアマネがこなす仕事の区分けを明確にし、事業所内で共有しておく必要はあります。
事業所数が少ない地域で導入しやすい「プランデータ連携システム」
続いて、「ケアプランデータ連携システム」について考えます。
厚生労働省は、このシステムの導入を後押しするため、2025年6月から導入費用を無料とするキャンペーンを実施しています。その効果もあり、導入する事業所は増加傾向にあります。
それでも、その導入率は9.8%(2025年8月末時点)にとどまっています。
普及が今一つすすまない最大の理由は、「複数の事業所と連携して導入することの難しさ」にあると思います。特に多種多様な事業所と連携しなければならない都市部では、導入は難しいでしょう。一方で、島嶼部などのようにサービス事業所が少ない地域であれば、導入しやすいでしょう。
- 白木 裕子 氏のご紹介
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株式会社フジケア社長。介護保険開始当初からケアマネジャーとして活躍。2006年、株式会社フジケアに副社長兼事業部長として入社し、実質的な責任者として居宅サービスから有料老人ホームの運営まで様々な高齢者介護事業を手がけてきた。また、北九州市近隣のケアマネジャーの連絡会「ケアマネット21」会長や一般社団法人日本ケアマネジメント学会副理事長として、後進のケアマネジャー育成にも注力している。著書に『ケアマネジャー実践マニュアル(ケアマネジャー@ワーク)』など。
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