ケアマネジャーに知ってもらいたい口腔ケアの重要性

お口の機能を高める!かんたん「口腔リハビリ」

口腔リハビリ」の目的は、病気や障害、老化などが原因で、働きが低下した口の機能を回復、維持させることです。最近は早期発見・早期予防の概念からデイサービス等のレクリエーションに色々な形で取り入れられ、効果を上げています。

ここでは、高齢者・要介護者が日常の健康管理・からだ作りの延長で気軽に楽しく実践できる口腔リハビリをご紹介します。

解説はケアマネージャーとして在宅口腔介護に経験豊富な歯科衛生士 齊藤美香先生(旭川市・DHケアプラン主宰)です。

口の機能をたかめる舌体操

舌の機能が低下すると、口腔内全体が廃用となり、誤嚥や上手く話せない…など、多くの障害をきたすこととなります。そこで舌を意識して動かし、機能を維持・改善する訓練として舌体操を行います。

やり方
  1. 舌を口から出し、左右上下に動かす。
  2. 舌を2回転くらいグルグルまわす。
  3. 口の中でも頰を舌の先で押すようにしながら回す。
舌体操
効果
  • 体操により舌の動きが強化され、唾液の分泌の促進がみられる。
    →口腔内の自浄作用の促進
  • 同時に口(口唇)の訓練にもなり、頰筋・口輪筋の機能向上にも一役買う。
  • 言語が明瞭になり食物摂取の幅も広がり、誤嚥も少なくなる。

唾液分泌促進唾液腺マッサージ

高齢者や要介護者は加齢や、疾病による投薬の副作用で唾液の分泌が減少しているケースが多いようです。唾液分泌低下は慢性的に口腔乾燥を呈し、唾液による殺菌・粘膜保護作用が極端に低下、口腔内汚染を引き起こしやすく嚥下機能の低下にもつながります。唾液腺マッサージで唾液分泌を促進しましょう。

やり方

人の顔面には3つの大唾液腺が存在します。耳下腺・顎下腺・舌下腺です。

  1. 耳下腺への刺激両頰に指先をあて、耳の下から上の奥歯の辺り(女性が頰紅を塗り始める所)を、円を描く様に押しながら10回程度マッサージする。
  2. 顎下腺への刺激顎の内側を首に近い方から顎先に向かい親指で5箇所位を10~20回程度押す。
  3. 舌下腺への刺激両手の親指を揃え顎の真下(口の中で言うと舌の付け根辺り)を何度か押す。片手の人差し指を横にして何度かたたく様にしても良いです。

上記1~3を1セットとし、毎日習慣付けると、口の機能が高まり、口腔乾燥のある方は緩和されるだけではなく、出てきた唾液を飲み込むことで嚥下のちょっとした訓練にもなります。

1.耳下腺への刺激
1.耳下腺への刺激
2.顎下腺への刺激
2.顎下腺への刺激
3.舌下腺への刺激
3.舌下腺への刺激

お口の筋トレ歌って♪ 健口体操

口を動かす訓練をすることで、唾液の分泌が良くなり、食事も良く摂っていただけるようになります。咀嚼にも役割を担う頰筋、口の周りの筋肉、あごを動かす筋肉等(表情筋)のリハビリを紹介します。

やり方

歌の歌詞を「イ」と「ウ」の発音に替えて歌います。 (例:水戸黄門のテーマ曲を、“♪イーウーイ ウ・イ・ウ・イ ウーイーウー♪”と歌う) 多くの方が知っている曲を選ぶと、複数人で一緒に歌えるので、レクリエーションにもおすすめです。

「イ」の発音
「イ」の発音
「ウ」の発音
「ウ」の発音
効果
  • 「イ」の発声は口角を上げ、頰を引き上げる働きのある頰筋を刺激します。
  • 「ウ」は口の周りの筋肉(口輪筋)を刺激します。
  • 小顔効果も若干あります。

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