ケアマネジャーに聞いた!実態調査「紙頼み」の居宅業務はこれだけ大変!「ICTの活用状況に関するアンケート」結果から見えること
いまだに介護業界では紙を用いる場面が多いと言われており、居宅介護支援の現場でも、紙資料を郵便やFAXで送ったり、ファイリングして保管したりする機会があるでしょう。そこで、ケアマネジメントオンラインでは会員ケアマネジャーを対象に、「ICTの活用状況に関するアンケート」を行いました(N=520)。その結果から見えてくるICT化の現状やリアルな悩み、そして紙から解放されたケアマネジャーの声などをご紹介します。
まだまだ多い「紙での保存」の実態が明らかに!
ケアマネジャーが扱う16種類の書類について、過去1年における主な作成方法と保存方法を尋ねたところ「パソコンなどで作成/電子でのみ保存」している人は、まだ少数派であることが明らかになりました。旧来の「手書きで作成・保存」というパターンはかなり減少しているようですが、「パソコンなどで作成/出力した紙で保存」というDX移行期ならではの方法が圧倒的に多く取られていることが分かります【グラフ1】。
比較的、電子化が進んでいる「支援経過記録」「モニタリングシート」「居宅介護支援介護給付費明細書」「給付管理表」などの書類についても、完全に移行できているケアマネジャーの割合は過半数に届いていません。書類作成まではデジタルで行っても、その後の運用や管理となると、まだまだ紙に依存している実態が見えてきました。
- 【グラフ1】各書類の主な作成方法と保存方法

書類の提出方法についても、同じようなことが言えそうです。「令和6年度から電子での提出が可能になった書類がある」と回答したケアマネジャーに、実際の提出方法を尋ねたところ、【グラフ2】のような結果に。紙を用いた提出を続けている人(電子との併用を含む)が、7割以上に上りました。
- 【グラフ2】自治体などへの書類の提出方法

保管場所に長時間作業……ケアマネが苦労しているポイント
しかし、こうした実態にケアマネジャー自身も満足しているわけではありません。紙を使った対応により「苦労していることはない」と答えた人はわずか8%で、大多数のケアマネジャーが何らかの不満を抱えていることが分かりました【グラフ3】。最も多かった回答は、「保管場所の確保が難しくなっている(78.8%)」。「保管庫がすぐにいっぱいになってしまう」「事業所と別の場所に倉庫を借りているので運搬が大変」「整理するにも取り出すにも一苦労」など、リアルな困り事が多く寄せられました。
- 【グラフ3】紙を使った対応により苦労していること

続いて多かったのが、「書類の申請・提出に時間がかかる(53.3%)」「押印のための対応に時間がかかる(39.4%)」という意見でした。わざわざ特定の場所に届けなければならないなど、毎月のように一定の手間や時間が取られることに不満を感じるケアマネジャーが多いようです。次いで、「記録作成に時間がかかる(37.2%)」という声も多く、紙での対応が居宅業務に大きな影響を与えている現状が浮き彫りになりました。
紙資料から解放されたケアマネが実感するメリットは?
それでは、電子化を進めて紙資料から解放されたケアマネジャーは、具体的にどのようなメリットを感じているのでしょうか。すでにケアプランデータ連携システムを活用している人からは、「記録作成の時間が削減できた(40.9%)「印刷費、郵送費、交通費、通信費を削減できた(34.1%)」「書類の申請・提出の時間が削減できた(22.7%)」「紙記録の保管の必要がなくなり、事業所内が整理整頓できた(20.5%)」などの回答がありました【グラフ4】。「認定調査までにかかる時間が短縮された」「修正が発生しても迅速に対応できるようになった」など、思わぬ効果を実感するケアマネジャーもいました。
- 【グラフ4】ケアプランデータ連携システムの活用で改善されたこと

ICT化により、それまで抱えていた業務の苦労や困り事が軽減され、本質的なケアマネジメントに割ける時間が増えることが期待されています。ケアプランデータ連携システムに対応しているなど、介護ソフトの機能も改善が重ねられているので、新たな導入や乗り換えを検討してみることも一案かもしれません。
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