コムスンを擁護するつもりは毛頭ないが、掲載内容には、極めて違和感・不快感を感じた。

まず第一に、コムスンの犯罪と、市場原理導入の問題は、同一次元で議論する問題ではない。
それに、市場原理導入＝採算性重視と言わんばかりの同会のコメントもいかがなものかと思う。
市場原理を排除させたいなら、介保制度は国が、行政が全てを責任をもって行なえばいい。当然、サービスに従事する職員は、全て公務員でまかなえば良いではないか。

医師会に所属する医療機関が全て公正中立を保ち、医療を提供しているか？違うだろ。だったら何故、複数の医療機関から同じ処方や検査のレセプト請求が通るのだ？second opinionとは切り離して考えた時、大病院でも診療所でも重複した投薬がなされ、そしてその請求が当たり前に通っている。これを「利益追求」「健保の無駄遣い」と呼ばずして、何と呼ぶ!?

cost意識をもつ民間業者と、健保を無駄遣いしている自覚もない医療法人と、どちらが偽善者なのか？

限りある財源は、医療も福祉も同じである。アメリカ型・民間保険移行は暴論だとしても、アメリカ型福祉を追従している日本は、遅かれ早かれ、健保の崩壊が訪れる。特に日本は、先進欧米諸国に比較し、老人の医療機関受診率は圧倒的に高いし、投入している健保料も多い。repeat患者を食い物にしている医療機関も実際にある。この国も、とっとと全国の医療機関全てにEBMを浸透・徹底させ、医療提供の在り方を考える時期にきている。
…と私は医師会に言いたい。