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介護アンケート

もはや常識!ケアマネの「成年後見制度」への理解

今回の課外授業は、過去に実施したワンクリックアンケートの結果より、成年後見制度についてお聞きした3つの設問の集計結果をお届けします。
長寿化や認知症患者の増加、核家族化などにより、老後の財産等をどう守るかは、大事な人生設計の一つとなっています。そうしたなか、注目を浴びているのが成年後見制度です。

近年は、民生委員や一般のご家族を対象とした「市民後見制度」のセミナーも大盛況のようです。しかし、法律が複雑で理解しにくい、費用負担が重荷など、さまざまな理由から、なかなか利用が広まっていないのが実情のようです。
今回は、前回「生活保護」に関する設問と同様、ケアマネジャーも「知らない」ではすまされない成年後見制度についての投票結果を、皆さんからのコメントとともに紹介します。

成年後見制度(任意・法定)を利用しているご利用者はいる?

「いる」と回答した人は39%、「必要と思われる人がいるが、利用していない」が14%、「手続き中の人がいる」と答えた人は2%、「いない」と回答したケアマネさんは45%という結果でした。さすがに「よく知らない」という方は1人もいませんでした。

必要としているが利用に至っていない人を含めると、投票いただいたケアマネジャーの担当ケースの約半数強が、成年後見制度を必要としていることがわかりました。

「いる」と回答したケアマネジャーさんの多くは、担当ケースのうちの1~3人程度の方が成年後見制度を利用されていますが、最多人数はなんと13人! ケアマネジャーが直接制度に関与するわけではなくても、連絡調整などの手間や報告義務などは、普通の方よりは増えることが予想されます。

成年後見制度を利用している理由としてもっとも多かったのは、やはり認知症と独居(身寄りがない)の方。「認知症+独居」の方も、相当数いるようです。精神疾患、身寄りがない、という理由での利用が続きます。後見人としては、弁護士、社会福祉士などのほか、身内、市民後見人などさまざまのようです。身内が後見人になっても、不当な財産搾取などができないように整備されている法律のはずですが、「後見人による使い込み」などのコメントもチラホラ見受けられます。

生活保護についてのアンケート同様、定期的にご利用者と会っているケアマネジャーが気づいて、「このままでは心配」という思いから、自ら動いて制度利用につなげるケースもありそうです。その様子は、まさに「必要と思われる人がいるが、利用していない」に投票していただいた方のコメントからもうかがえます。
ご利用者の大切な財産を守り、いつまでも安心して暮らしていけるように、ケアマネジャーとして、制度への理解、制度利用のアシストなど、ケアプラン以外の仕事は山積のようです。

いる

認知症で判断能力がないので。(大阪府 50代 男性)

認知があり 重要なことを管理できない。(兵庫県 40代 女性)

任意後見人をお孫さんがされている利用者がいます。(群馬県 60代 女性)

知的障害者家族間で遺産相続でもめたことあり。(千葉県 20代 女性)

自閉症スペクトラムで判断に問題のある方や認知症の方です。後見人に問題のある方がいて1名は援助が途絶えました。(京都府 50代 男性)

今後増々家族との繋がりが希薄になり、独居が多くなると予想。金銭的余裕のある世代が増える中、この制度を利用する人は多くなる。(岐阜県 60代 女性)

後見人が使い込みをするケースが多い。制度の見直しが必要。(沖縄県 40代 男性)

もともと知的に障害があったが特に手帳などの所持はなく、高齢になり、借金などを繰り返し後見人がついた。親族との交流なし。(福岡県 30代 女性)

お金の管理トラブルが少なくなった。(兵庫県 40代 女性)

現在は1名。家族が認知症と精神疾患のため。(三重県 40代 女性)

家族が海外永住。ほかに身寄りがいない状態のため。(山形県 30代 男性)

1人いらっしゃいます。独居で息子さんは遠方、詐欺などが怖いために司法書士の方を後見人にしています。(富山県 50代 女性)

1人います。認知症の奥様の後見人をご主人が。ご夫婦でもありなんだ~と最初は驚きました。(東京都 40代 女性)

1人。家族が遠方で不動産などもあり、以前詐欺にあったことがあったため。(宮崎県 40代 女性)

任意1人。認知症により財産管理ができないため。後見人は長男。(茨城県 50代 男性)

1人、認知症のため。(静岡県 60代 女性)

1名/76名中。認知・独居で金銭管理に不安があり、消費者被害の可能性があるため。(兵庫県 30代 女性)

1名。認知症のため。(大阪府 50代 女性)

1名。家族の管理が困難。(佐賀県 40代 女性)

1名。知的障害のため。(北海道 50代 女性)

1人。認知症、独居。唯一の親族であるひとり息子が外国で生活しており、対応困難なため。(神奈川県 40代 男性)

1人。資産はあるが兄弟も認知が進み、本人も認知が進んでいる。(神奈川県 40代 男性)

1人。軽度の知的障害、親類縁者がいないため。(茨城県 40代 女性)

1人。いわゆる知的障害。(大阪府 50代 男性)

1人。85歳、天涯孤独。自ら近隣のお寺の奥さんを立てて任意。(京都府 50代 女性)

1人。(神奈川県 40代 男性)

1人、重度認知症の独居で、借金返済の管理が必要だったから。(大阪府 40代 女性)

35名中2名います。(高知県 50代 女性)

夫婦ともに。息子さんの希望もあって。(大阪府 30代 男性)

2人利用中、1人市町村長申し立て、一人従弟からの申し立て準備中。4名とも未婚で内3名は自宅含め所有財産有。(大阪府 40代 女性)

娘が後見人、2名 います。弁護士が、1名。全て認知症です。(東京都 50代 女性)

2人。認知症があり、子供たちの不和もあり利用している。(茨城県 30代 男性)

2人。身寄りがない。認知症が心配。(広島県 50代 女性)

2人。認知症で身寄りのないため。(兵庫県 40代 女性)

2件(息子が財産を売り払ったために他の兄弟が申請して司法書士が選定。107歳の娘が親の金銭管理目的に銀行の勧めで選任)。(沖縄県 40代 女性)

3名。身寄りがいないため。(埼玉県 40代 女性)

3人。認知症を罹患しており財産管理が出来ず身上介護が必要。(大阪府 50代 女性)

3人。認知症で独居の方と認知症のご夫婦で身寄りがない方で金銭管理等が難しいため。(千葉県 40代 女性)

3人。お二人は家族間のトラブル。(埼玉県 40代 女性)

3人。アルツハイマー型認知症2人、頸椎損傷+四肢麻痺による機能全廃が1人。いずれも法定後見。(大阪府 40代 女性)

5人。管理する家族がいない場合や、家族間でお金の管理に関して調整が取れていない場合。(埼玉県 80代 女性)

13名。独居・夫婦のみ世帯・家族と疎遠などの理由で身寄りがない、虐待ケースの為親族との分離が必要な場合などが主な理由。(大阪府 40代 女性)

必要と思われる人がいるが、利用していない

法律面費用面での十分な理解が得られない。他人に任せられない。身内が頼りになってくれるはずと考えている。(愛知県 50代 女性)

必要だと思うが、利用者と親族がまだいいという。(東京都 50代 女性)

認知症独居で親族がいないので、市長申立の方向で行政に働きかけています。(神奈川県 40代 女性)

認知症の進行が懸念され、身内で対応していただける方がいないため。(東京都 30代 女性)

認知症があり独居である。アパートの管理をしている。親戚がいるが縁遠い、などの理由。しかし本人の同意が得られにくい。(広島県 40代 男性)

電話勧誘などに引っかかりそうになったが、本人の同意が得られない。(大阪府 50代 女性)

中心になって進める人が確立出来ない。(福岡県 40代 女性)

制度の理解がすすんでいない。(兵庫県 40代 男性)

身寄りがないが、本人が拒否している。(埼玉県 50代 女性)

手続きが非常に手間がかかるため。(愛知県 40代 女性)

実妹が管理しているが、ご本人に「葬式代を先に出してくれないと病院について行かんよ」と言われ、定期預金をすべて普通にした。(山口県 50代 女性)

時間がかかるから。(宮崎県 30代 女性)

家族が制度を理解せず、必要ないと軽視している。(東京都 40代 女性)

ご本人が認知症だが金銭管理ができると思い込んで、利用を大拒否!本当に心配。(埼玉県 50代 女性)

認知症が進行し、訪問販売の契約が増えてきた。家族も遠方に住んでいるため。(山口県 40代 女性)

寝たきりで全てに介護を要する状態。資産多くご自身でも財産管理を気にされている。高齢で認知症状が少しみられてきたため。(大阪府 50代 女性)

いない

手続きを取り制度を利用しても利用しなくても、とても複雑な問題があるように感じる。(三重県 60代 女性)

財産管理はするが入院入所時の契約同意等に理解得られず。他に市長申立を検討も報酬支払能力不十分で受ける者はいないと言われた。(茨城県 40代 女性)

今まで2人の利用につなげましたが、入所とお亡くなりになり今はいません。(兵庫県 40代 女性)

今すぐには必要なくても、今後はきっと必要になりそうな人がいます。(埼玉県 50代 女性)

家族が対応されています。(埼玉県 30代 女性)

以前担当していた方でいました。事業所内で担当している利用者様の中ではいます。(東京都 40代 女性)

以前手続きをしていた利用者がいましたが、亡くなったので終了となりました。(岡山県 30代 女性)

以前、成年後見制度を利用した方がいました。身内が要介護・高齢者(80代・いとこや甥)だけの為。(静岡県 40代 女性)

お金がかかりすぎる。収支報告がめんどくさいと家族が後見人の場合によく聞く。(大阪府 40代 女性)

成年後見制度の任意後見・法定後見の違いを知っている?

「セミナー等で勉強したので知っている」と回答したケアマネジャーは37%、「なんとなく知っている」と答えた方は42%、「よく知らないので勉強したい」17%、「ケアマネジャーはそこまで知っている必要はない」1%、「その他」2%という結果でした。

ケアマネジャー歴が長いほど、更新研修などで成年後見制度を学ぶ機会は多くあるようで、制度の広まりとともに「知っていないと恥をかく」事態も、今後、起こりうるのではないでしょうか。新人ケアマネであろうと、ご利用者に対して「こういう制度がある」という説明が、今後、必要となるケースがあるかもしれません。

日本では、ごく一部の富裕層を除いては、まだまだ任意後見を利用される方は少ないようですが、認知症になり、判断能力がなくなってからでは遅いことも。制度利用の流れはもちろんのこと、地域で気軽に相談できるところ(後見人になってくれる人)はどこかなど、事業所内での情報共有も必要かもしれません。

セミナーなどで勉強したので知っている

知っていないとやばいと思います。実務研修等でケアマネ全員が勉強できるようにしてほしい。(埼玉県 40代 女性)

成年後見人養成講習受講中です。(岡山県 50代 女性)

実際利用しています。(兵庫県 40代 女性)

権利擁護のシステムと知った。(東京都 60代 男性)

簡単に知っているという程度で、詳しい部分まで分かりません。(大阪府 30代 男性)

何度も研修をうけたから。(兵庫県 40代 女性)

なんども研修に参加しました。(兵庫県 40代 女性)

なんとなく知っている

勉強会をしたり、実際相談をしたりしたが、手続きが煩雑でなかなか実際に利用はされなかった。(鹿児島県 50代 女性)

成年後見制度が複雑で、利用者さんが申請をする事になって詳しく勉強はしたけれども、なかなか理解できなかったです。(岡山県 30代 女性)

研修に参加するたびに、財産管理のみ、報酬次第のイメージが強くなる。申し立ての説明を聞いて、任意後見を断念する方は多い。(茨城県 40代 女性)

セミナーなどで勉強しました。その時はわかったつもりになるけど、すぐに忘れてしまいます。(東京都 40代 女性)

ある程度分かっています。「なんとなく」って表現、いやですね…。(埼玉県 40代 男性)

9月に自治体のCM連絡会でまさに講習会があります。必要な利用者さんはいます。(埼玉県 50代 女性)

その他

認知症の利用者ケースを担当しないケアマネはいないので知識は充分にもっておく必要がある。(東京都 50代 女性)

一人暮らし子供なしの方の申請をお手伝いさせていただいたことでいろいろと学びました。(静岡県 40代 女性)

これぐらいは自分で資料を集めて学ばなきゃ。(京都府 50代 男性)

成年後見制度の後見・補佐・補助の違いを知っている?

「セミナー等で勉強したので知っている」と回答したケアマネジャーは42%、「なんとなく知っている」と答えた人は42%、「よく知らないので勉強したい」14%、「ケアマネジャーはそこまで知っている必要はない」が1%、「その他」1%という結果でした。

「なんとなく知っている」と回答した人を含めると、制度についておおよそのことを知っているケアマネジャーは8割にも上ります。コメントの中には、「知っていて当然」と書かれた人もおり、直接介護報酬にはつながらなくても、もはやケアマネにとって、制度に対する理解は避けて通れないものになっているようです。

法定後見のなかの「補助」「補佐」「後見」類型では、必要に迫られての「後見」類型を利用している方がもっとも多く、「補佐」の10倍程度の申し立てがあるようです(全家庭裁判所司法統計)。しかし、後見類型となると、本当にそれが本人が望んでいることなのかどうか、もはや確認できないのがつらいところ。

日ごろから定期的にご利用者と面談しているケアマネジャーだからこそ、独居の方、初期認知症の方、過去に詐欺などの被害に遭われた方などに対しては、制度の概略をわかりやすく説明することも、大切な自立支援のひとつかもしれません。

セミナー等で勉強したので知っている

対象者がいたときに勉強させていただきました。(静岡県 40代 女性)

制度の名前だけ独り歩きしている。内容、利用方法の説明が必要と考える。(東京都 50代 男性)

常識です。(北海道 40代 男性)

詳しく知るために勉強中です。(岐阜県 40代 男性)

実際に利用しています。(兵庫県 40代 女性)

今後も制度利用の必要な方が増えそうです。(東京都 60代 女性)

後見制度利用しています。(兵庫県 40代 女性)

後見人を受任しています。(山形県 50代 男性)

後見人として活動をしています。(神奈川県 50代 男性)

何度か研修を受け違いについてはわかりますが、制度全体の詳細についてはぼんやりとした理解しかできていないと思います。(大阪府 30代 男性)

なんども研修会があり理解できた。(兵庫県 40代 女性)

つい先日、研修を受けたのでさすがに理解しています。(埼玉県 50代 女性)

それが商売ですから!(長野県 50代 男性)

セミナー以上に、実際に関わって学んだことが多いように思います。(大阪府 50代 女性)

なんとなく知っている

利用者さんが成年後見制度を利用されていましたが、どの後見をうけるのかわかっていません。ご家族の都合により。(北海道 50代 女性)

更新研修で学んだが、理解にまでは至っていない。(岡山県 50代 女性)

ほんと、なんとなく…ですね。(埼玉県 40代 男性)

よく知らないので勉強したい

一度利用者が成年後見制度を利用しようとしたので勉強はしたが難しくて理解ができなかった。(岡山県 30代 女性)

その他

知っていて当たり前です。(和歌山県 50代 女性)

自分で調べ、それなりに基本的事項は理解。(京都府 50代 男性)

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