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ケアマネは見た!

認知症の母に無関心過ぎる息子たち

「公正中立」「尊厳の保持」―。残念ながら、そんなキレイごとが通用しない現場はいくらでもあります。本企画では、ケアマネジャーが見た困難事例を通し、在宅の現場を直視。ケアマネや介護従事者とともに、今日を乗り切るための知恵を探ります。
※「ケアマネが見た」は、実例に基づいた困難事例を紹介し、現場経験が豊かなケアマネが解決に向けたアドバイスを送る企画です。

相談者:40代女性ケアマネ

◆担当している人と家族
利用者:80歳代女性、要介護1、認知症あり、排泄や食事、着替えは何とか自分でできる。ごく近所なら出歩くことも。
利用者の長男:50歳代、独身、定職なし。母である利用者と同居。母に食事を用意し、食器を洗うことを担当。ただし、食事の多くはスーパーなどで購入する日配品。
利用者の次男:40歳代、独身、定職なし。母である利用者と同居。
※亡くなった父親の遺産や不動産収入もあるため生活は安定している。
◆サービス利用状況
週に2回デイサービスを利用。

介護のキーパーソンとなるべき息子たちが、母に無関心過ぎることが悩みです。

このところ利用者の認知症が進み、デイに通っていない日は、近所を回ってお金や米をねだりするようなりました。母がこんな状態であるにも関わらず、息子2人は、あまり介護に関わろうとしないのです。電話しても出ようとしませんし、月に一回の訪問では、メモが残してあるだけ。こちらもメモで施設への入所を勧めているのですが、そのことにはまったく反応せず、動こうとしません。

こんな状態が1年ほども続いていたのですが、最近、デイの担当者からこの母親が焦げた服を着ているという報告を受けました。このままでは大きな問題に発展しそうで不安です。アドバイスをお願いします。

ベテランケアマネジャーからのアドバイス

近所を回ってお米などをねだるようになった様子から考えると、認知症がさらに進んだ可能性があります。まずは区分変更の申請などをして、デイサービスの回数などを増やすことを検討しましょう。清潔に暮らしてもらうため、朝にヘルパーを入れることで身なりを整えてもらうことも一つの方法です。家にヘルパーが来るようになれば、息子さんたちも、母親の介護に関心を持つようになるのではないでしょうか。息子さんたち以外にもキーパーソンとなりえる人がいないかを探すことも必要かもしれません。施設については、いきなり入所を勧めるのでなく、まずはショートの利用から提案する方がよいかもしれません。

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