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更新研修も修了、85歳の現役ヘルパー/千福幸子(介護福祉士、ケアマネジャー)【前編】

御年85歳の現役ヘルパーがいる。大阪府豊中市の事業所で働く千福幸子さんだ。千福さんは、夫の庄一さん(享年72歳)の介護をきっかけに、73歳の時に旧ヘルパー2級を取得。その後、76歳で介護福祉士、80歳でケアマネジャーと、難関の試験にいずれも一発合格を果たした。今年春には、ケアマネの更新研修を修了したばかり。今でも週に数回、利用者宅で食事の支度や掃除などの介護を行っている。「人生100年時代」を地で行く千福さんに、若さの秘訣や介護への思いなどを聞いた

千福幸子/介護福祉士、ケアマネジャー

ケアマネ受験のきっかけは娘の合格

―ケアマネとして働いた経験はないそうですが、なぜ資格をお取りになったんですか。

ケアマネを受ける2年ぐらい前に娘が取って、「(ケアマネ試験のための)この資料、みんなあげるわー」とか言うて送ってきたんですよ。「頭の体操になるよ」って。段ボールに入ったのがあったんですけど、そんなん要らんわーと思って、1年放っておいてたんですわ。私も80になるんやから、何か記念になることしようと思って、段ボールを引っ張り出して、ふたを開けたら、わー、たくさん入ってるって思ったんやけど、まあ、しようかと思って、申し込んだんです。

―親子でケアマネなんですね。

その上の娘も持ってるんですけど、その子は薬剤師ですからね。薬剤師も取っといた方がいいやろう言うて。持ってるんですけど、今は使ってないと思いますよ。

―3人ですか。

息子も去年から、訪問介護の会社の訪問事業部にいてます。去年介福(介護福祉士)取って、嫁もヘルパーの資格持ってます。なんかね、気が付いたら“介護一家”になってたんです。

とにかく過去問、満点は目指さない

―試験勉強はどのぐらいしたんですか。

もうね、何も難しい勉強せーへんの。過去問だけ。過去問ばっかり。それしかできなかったんです。家で勉強するいう時間がなかったんですよ。

申し込んだ途端に、私を育ててくれた親戚のおばあちゃん、そこの家族が3人共入院してしもたんです。あー、申し込まんといたら良かったと思ったんですけど、まーいいわ、受けるのは10月やから、まだまだ時間あるからいいわと思って、毎日のように、ケアのない日は病院に行ってたんです。

病院の行き帰りのバスの中で過去問をやりました。病院で洗濯機をかけて乾燥するまで、待っている時間も、とにかく過去問をやった。過去問専門にやってました。

―ケアマネ試験は10月にありますけど、いつ入院されたんですか。

何月ごろやったかな、なんせ申し込みが済んだすぐ後でしたからね。そのうち1人亡くなるし、親戚がまた1人、2人と亡くなって…。あの年は、入院と葬式ばっかりでした。ケアマネ受ける前の週も、葬式に行ってました。みんな重なったんですよ。ずっと病院通いしてました。

結構時間かかるんです。渋滞している時だったら、1時間半ぐらいかかる。冷房も効いてるし、ちょうどええ時間。そこで過去問ばっかりやってました。

―試験当日の手応えはいかがでしたか。

できたんかな?できてへんのかな?割にできたのもあるな〜ぐらいしか思ってませんでした。通知の来る日も忘れてましたから。「受かった人には分厚い封筒を送ります。その中に手続きの書類も入ってますから」って言うてはったんです。ちょうどケアに行く前やったか、夕方会社に寄ったら、ポストになんか入ってますねん。あっ、発表があったんや、えらい薄い入れ物や、これは受かってないんやと思って、そのままかばんの中に入れてました。封を切って開けてみたら「合格」と書いてあった。分厚いの言うてたのに。

―自己採点はしなかったんですか。

全然してません。病院行ったり、お葬式行ったりして、そっちの方に気がいってたからね。法事も控えてるし、全然思ってなかった。気にしてなかった。あっ、今日来たんやと思っただけ。

―80歳で一発合格ですか…。

介福の時の先生に聞いたらね、「過去問をやりなさい」と言いはったんですよ。「過去3年分やりなさい」「今日帰りに買いなさい」と言われて、帰りに本屋さんに寄ったら、たまたま1冊あったんです。それを買うて帰ったんです。

先生に「覚えが悪いんですけど、どうしたらええですか?」って聞いたら、「覚えが悪いのはあんただけとちゃいます。歳取ったらみんな覚え悪くなります。何べんもやるよりしゃーないわな」って。だから、もうぼろぼろになるぐらいめくってました。

だから、私は「過去問」「過去問」言うて勧めてますねん。過去問がええんです。過去問を何べんもやったらよろしい。それから、100点取ろうと思わんこと。神様違うんやから、100点は無理。80点取れたらいいなと思ってたら、大抵は受かります。

お酒は毎日、元気の秘訣は食事

―頭がシャープでいられる秘訣は何ですか。

それは、3度の食事をきっちり食べること。特に朝しっかり食べないと動けません。朝はパン食です。内容もパンとコーヒーだけとか、そんなんじゃなくて、果物を食べるとか。

私は“ほぉるもんジュース”を作ってます。関東の人には通じへんみたいです。内蔵のホルモンじゃなくて、ほうる。「ほうる」って、捨てるって意味、方言で。りんごの皮、人参の皮、皮でも芯でも全部放り込んで、生ジュースにして、トマトジュースと半々に割って、飲めるお酢を少し入れて、それを毎朝飲む。それと、コーヒーか紅茶にスキムミルクを大さじ2杯半。だから、こけても骨は折れませんねん。

―お酒は飲みますか。

毎日飲んでます。1合では多いんです。7勺(126ml)、それくらいが一番。日本酒やったら、体のためにええと思うんです。

―飲み過ぎることはないんですか。

いっぺん、もうわからんようになるまで、べろんべろんになってみたい。そうなったことないもんな。三月にいっぺんぐらい、仲間で飲んでるんです。みんなものすごい飲むんです。私も同じように飲みますけどね、飲み過ぎたとか、明日頭が痛くて起きれないとか、そんなこと、今までいっぺんもないから。

やっぱり、きちんと帰ってもらわないかんしね。泊まる人は泊めにゃいかんし、電車に乗せる人は乗せにゃいかんし、タクシーも呼ばにゃいかん。だから、飲み過ぎたという感じは、したことないんです。

―何か運動はしていますか。

毎朝、手のひらのグーパーを100回、水を入れたペットボトルの上げ下げを50回ずつやってます。最近、ペットボトルが増えてて、ふたが固いこともありますけど、自分で開けられなくなったら、ヘルパーできません。利用者さんに「開けて」とは頼めませんからね。

―毎日のようにフェイスブックを更新していますね。

介福取った後に支店長に勧められて、78から書き始めました。「書きませんか?」と言いはったので、「はい!」って。最初は携帯で書いてたんですよ、ガラケーで。そのうち、娘婿がパソコンを買ってくれて、「お母さん、これでしたら」って。

安否確認もあるんです。それ書いてたら、娘が「ああ、今日も生きてたな」と。いちいち尋ねてきませんから。だから、書いてなかったら「どうした?何かあったん?」とか、「あっ、昨日あんなやったから、あのおばちゃんのとこ行っとるんやな」って。安否確認みたいなもんです。

取材・構成/敦賀陽平

千福幸子(せんぷく・ゆきこ)
1934年、大阪市淀川区生まれ。73歳の時、夫の介護をきっかけに旧ヘルパー2級を取得。株式会社プラスワンケアサポート(本社・兵庫県川西市)の豊中支店(訪問介護事業部)で、ヘルパーとして働き始める。その後、76歳で介護福祉士、80歳でケアマネジャーの試験にいずれも一発合格を果たした。現在も週に数回、ヘルパーとして豊中市内の利用者宅を訪問している。

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