医師が回答!コロナのお悩み相談Q&A医師が回答!コロナのお悩み相談Q&A

医師が回答!コロナのお悩み相談Q&A

※この記事は 2021年9月29日 に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

Q:無症状者のPCR検査を安くやりたい。どこでできるの?

新型コロナウイルスの感染拡大が長期化し、介護の現場でも、依然として混乱が続いています。ケアマネジャーの皆様も、日頃の業務でさまざまな困難に直面していることでしょう。ケアマネジメント・オンラインでは、日本プライマリ・ケア連合学会の協力の下、医師に聞いてみたいお悩みを大募集。その結果、625人の方からコメントが寄せられました。今回は、そのうち特に多かった9つの質問について、学会の5人の先生方に、最新の事情を交えてご回答いただきました。
※記事は9月29日時点の情報に基づいています。最新の情報は、厚生労働省のホームページなどで確認してください。

回答:喜瀬守人先生(川崎市・「久地診療所」所長)

厚労省のサイトに一覧があります

インターネットからの依頼で、オンラインで2000円で唾液PCRを実施する検査機関もあります。手軽にできる検査としてはそれが一番安価にできます。取り寄せ依頼をしてから約2日で検査キットが届き、唾液を採取して送り返すと翌日にはメールアドレスに結果が届きます。

一般的に、医療機関で無症状で検査を行う場合、唾液も鼻咽頭も1万5000円程度かかります。その理由は、有症状者に行われる行政検査の検査料が1万3500円または1万8000円(診療費などは別)かかるためで、自費検査でこれより安くする理由は、残念ながらあまりありません。

沖縄県など、PCR検査の費用を補助している自治体もあります。お住まいの自治体のウェブサイトで確認したり問い合わせたりして、補助の有無を確認してみるのもよいかもしれません。

また、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県の高齢者施設や介護サービス事業者の方、であれば、日本財団が無料のPCR事業を行っています。ぜひご活用ください。

最後に、自費検査を探す場合に注意することとして、検査の精度を確認してください。無症状で検査をするなら、PCR検査か抗原定量検査しか信頼性がありません。

発熱や呼吸器症状、消化器症状等の症状があれば、抗原定性検査も適用があります。そのほか他、診断書発行に別料金が発生するかどうか、なども確認してください。厚労省のリストには、それらについても記載があるので参考にしてみてください。

各検査の違いは下の表をご覧ください。

検査種類 抗原定性検査 抗原定量検査 PCR検査
調べるもの ウイルスを特徴づけるたんぱく質(抗原) ウイルスを特徴づけるたんぱく質(抗原) ウイルスを特徴づける遺伝子配列
精度 検出には、一定以上のウイルス量が必要 抗原定性検査より少ない量のウイルスを検出できる 抗原定性検査より少ない量のウイルスを検出できる
実施場所 検体採取場所で実施 検体を検査機関に搬送して実施 検体を検査機関に搬送して実施
判定時間 約30分 約30分+検査機関への搬送時間 数時間+検査機関への搬送時間

厚労省のホームページより

日本プライマリ・ケア連合学会
国民や医療界に「総合医」「家庭医」の役割の重要性を認識してもらうことを目的として、2010年4月、関連する3学会が合併する形で誕生した。「身近にいて、なんでも相談できる総合的な医療」を提供する医療者集団として、新型コロナ対応においても、全国各地で住民や地域の多職種の方々の身近な相談に乗り、診療を行っている。2019年2月末時点での会員数は1万1890人で、このうち医師は1万470人。

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