弁護士からの応援寄稿「知っておきたいトラブル事例と対応策」
※この記事は 2021年12月1日 に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。
制度内ギリギリの無理難題を押し付けてくる利用者家族、対策は?
- 2021/12/01 09:00 配信
- 弁護士からの応援寄稿「知っておきたいトラブル事例と対応策」
- 外岡潤
これまで、在宅ケアマネが利用者や家族から無理難題を押し付けられた際の対策として、コンプライアンス(法令遵守)を前面に出しケアマネジャーとしての業務を明確に区切っていくという方針をご紹介しました。その上で、家族らのハラスメントにも等しい逸脱した行為に対しては事業所からの契約解除を実行する他ないということ、その場合の注意点について解説しました。
今回は、「制度内ギリギリの無理難題」を押し付けてくるケースと、その実践的対処法について解説します。第2回で取り上げた事例(微熱があり心配なので訪問してほしい)のように、ケアマネとしての業務に含まれると言い得るものの、程度が過ぎると対応しきれず困ってしまう…といったケースが中心となります。
ケース1.ヘルパーが気に入らないという理由で、何度となく交代を求める利用者
気難しい利用者で、これまでキャンセルしてきた事業所は数知れず。ようやく条件の
……
- 外岡潤
- 1980年札幌生まれ。99年東京大学文科Ⅰ類入学、2005年に司法試験合格。07年弁護士登録(第二東京弁護士会)後、ブレークモア法律事務所、城山総合法律事務所を経て、09年4月法律事務所おかげさまを設立。09年8月ホームヘルパー2級取得。09年10月視覚障害者移動介護従業者(視覚ガイドヘルパー)取得。セミナー・講演などで専門的な話を分かりやすく、楽しく説明することを得意とし、特に独自の経験と論理に基づいた介護トラブルの回避に関するセミナーには定評がある。主な著書は『介護トラブル相談必携』(民事法研究会)、『介護トラブル対処法~外岡流3つの掟~』(メディカ出版)、『介護職員のためのリスクマネジメント養成講座』(レクシスネクシス・ジャパン)など。「弁護士 外岡 潤が教える介護トラブル解決チャンネル」も、運営中。
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