ケアマネジャー(ケアマネ、ケアマネージャー)・介護支援専門員の業務を支援するケアマネジメントオンラインケアマネジャー(ケアマネ、ケアマネージャー)・介護支援専門員の業務を支援するケアマネジメントオンライン

弁護士からの応援寄稿「知っておきたいトラブル事例と対応策」

休日の対応…どこまで「業務」として対応すべき?

当然のことですが、ケアマネジャーだって、労働基準法に則った勤務時間内で働かなくてはなりません。ただ、仕事の性質上、法に則っているとは言えないような時間にご利用者や家族からの連絡が入ることもあるでしょう。さらにいえば「うちは特定事業所加算を算定しているからね。24時間365日、対応しなければならないんです!」と考えてしまう管理者や現場のケアマネもいるのでは。でも、本当にそこまでの対応が求められるのでしょうか?事例を通して考えます。

休みに私用電話での対応を求める管理者…納得しかねます!

  • 相談者Aさん:50歳代女性ケアマネ
  • ご利用者Bさん:70歳代女性、独居。要介護1。日常生活はほぼ自立。買い物のための移動がつらくなってきたため、試しに宅食サービスを使ったが、「口に合わない」ということでサービス停止を求めた。
  • 相談者の上司である所長(管理者)Cさん:60歳代男性、主任ケアマネ。口癖は「利用者ファースト」
  • ご利用者のサービス利用状況:デイサービス(週2回)

先日、私の担当するご利用者のB様が、「今の宅食サービスは、口に合わないので明日から必要ない」と、宅食事業者に直接連絡されました。そしてその事業者は、「本当に明日から必要ないのか、念のためケアマネさんからもA様に確認してもらえますか?」と、私の所属する居宅介護支援事業所に連絡してきました。その日、私はたまたま休みでしたが、「配食サービスをやめるか否か」の確認程度であれば、他の職員でも対応できるはずです。

……

会員登録(無料)が必要です

これより先は会員限定コンテンツです。続きを読むには、ログインまたは会員登録が必要です。

外岡潤
1980年札幌生まれ。99年東京大学文科Ⅰ類入学、2005年に司法試験合格。07年弁護士登録(第二東京弁護士会)後、ブレークモア法律事務所、城山総合法律事務所を経て、09年4月法律事務所おかげさまを設立。09年8月ホームヘルパー2級取得。09年10月視覚障害者移動介護従業者(視覚ガイドヘルパー)取得。セミナー・講演などで専門的な話を分かりやすく、楽しく説明することを得意とし、特に独自の経験と論理に基づいた介護トラブルの回避に関するセミナーには定評がある。主な著書は『介護トラブル相談必携』(民事法研究会)、『介護トラブル対処法~外岡流3つの掟~』(メディカ出版)、『介護職員のためのリスクマネジメント養成講座』(レクシスネクシス・ジャパン)など。「弁護士 外岡 潤が教える介護トラブル解決チャンネル」も、運営中。

スキルアップにつながる!おすすめ記事

このカテゴリの他の記事

弁護士からの応援寄稿「知っておきたいトラブル事例と対応策」の記事一覧へ

こちらもおすすめ

ケアマネジメント・オンライン おすすめ情報

介護関連商品・サービスのご案内

ログインしてください

無料会員登録はこちら

ログインできない方

広告掲載・マーケティング支援に
関するお問い合わせ

ケアマネジメント・オンライン(CMO)とは

全国の現職ケアマネジャーの約半数が登録する、日本最大級のケアマネジャー向け専門情報サイトです。

ケアマネジメント・オンラインの特長

「介護保険最新情報」や「アセスメントシート」「重要事項説明書」など、ケアマネジャーの業務に直結した情報やツール、マニュアルなどを無料で提供しています。また、ケアマネジャーに関連するニュース記事や特集記事も無料で配信中。登録者同士が交流できる「掲示板」機能も充実。さらに介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネ試験)の過去問題と解答、解説も掲載しています。