

“ケアマネ芸人”、ノン老いる小林の介護・言いたい放題
検討会に物申す!大量のケアマネの定年退職を回避せよ
- 2024/10/18 09:00 配信
- “ケアマネ芸人”、ノン老いる小林の介護・言いたい放題
- ノン老いる小林
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「ケアマネに笑いを」でおなじみ、“ケアマネ芸人”ノン老いる小林です!
「食欲の秋ですねぇ」の挨拶言葉で始まる時季ですが、「えっ!まだ夏?」と思うほどの日中の暑さ(笑)。「一体、どうなっちゃってんの?」と思っていたら、「厚労省もどうなっちゃってんの?」、もとい、「何考えてんの?」とあきれてしまう記事を読みました。
「ベテランケアマネの活用策が論点に浮上 人材確保で厚労省」という、ケアマネジメント・オンラインの記事です。
ということで、今回は、このニュースについて言いたい放題しちゃいます。
「シニア層」のケアマネって何歳なの?
シニア層にあるケアマネジャーの働きやすい環境の整備についてどのような方策が考えられるか―。
厚生労働省は先月20日に開いた「ケアマネジメントに係る諸課題に関する検討会」で、ケアマネの確保や定着に向けた取り組みの一環として、「シニア層」のケアマネの活用策を論点の一つとして示しました。
「シニア層」とは一体、何でしょう。ネットで調べてみました。
ご存じの通り、高齢者の定義は65歳以上ですが、ビジネスの世界では、60歳以上を「シニア」と呼ぶことが一般的で、日本では、55歳から上の世代を「シニア世代」と呼ぶことが多いようです。
つまり、「シニア層にあるケアマネジャー」とは、55歳から上の世代のケアマネのことを指しているんです。
当日配布された資料では、60歳以上のケアマネの割合が増加し、直近では3割を占める一方、45歳未満の割合は低下傾向にあるとする介護労働安定センターの「介護労働実態調査」のデータが出ています。
60歳以上のケアマネが定年退職してしまえば、「ケアマネ不足」はさらに深刻化する―。厚労省の官僚の方は、こう考えたんだと思います。
だから、それまでは辞めたケアマネを復帰させる方策の検討だったのに、現役ケアマネを退職させないための方策の検討が新たに加わったのでしょう。まさか…、検討会に丸投げ?ってことはないですよね、厚労省さん!!!
委員の方々に芸人としてツッコミたい!
ケアマネジメント・オンラインの記事によると、検討会の委員からは、「非常勤職員でも、勤務しやすい業務体系の構築が重要ではないか」「年齢が近い利用者にとっての良き相談相手になると同時に、(職場の)介護支援専門員にとっての良き理解者にもなってくれると思う」「今まで培ってきた経験に基づく免除項目といったものも検討しても良いのではないか」などの意見が出たようです。
あのぅ…、いつも思うんですけど…、委員の方々のご発言って…、正直…、なんというか…、読み手のケアマネからすると…、なんだか具体性に欠けるんですよね。。
非常勤職員でも、勤務しやすい業務体系の構築が重要ではないか → 当たり前だろっ!
年齢が近い利用者にとっての良き相談相手になる → 90代でケアマネやるのっ!
(職場の)介護支援専門員にとっての良き理解者にもなってくれると思う → 自分のことで手いっぱいだよっ!
今まで培ってきた経験に基づく免除項目といったものも検討しても良いのではないか → 1日研修にしろよっ!
芸人としては、ツッコミたくなります(笑)。国の検討会なんですから、もっと具体的な解決策を提案してくださいっ!
「シニアケアマネ」の本音を“アセスメント”
検討会の委員の皆さんに、55歳以上の「シニアケアマネ」を辞めさせない方策をアドバイスしましょう!
ノン老いるが、シニアケアマネの本音を“アセスメント”してみました(笑)。
知り合いのケアマネさんに、「ケアマネ業務に対して思うことありますか?」と聞いてみたところ…
シャドーワーク大変だし、
ハラスメント対策弱いし、
書類多いし、
制度が始まった当初の「ゆるゆる」の時代を知るケアマネは、今の制度に到底ついていけないし、
更新研修は費用高いし、
時間長いし、
座っているだけで腰痛くなるし、
モニタリングは月1回以上必須で大変だし、
ICT機器についていけないし、
毎日電話鳴りっぱなしだし、
コロナ禍で、モニタリングや担当者会議は電話でもイケるとわかっちゃったし、
家族も「電話の方が楽だ」「月に1回スケジュール組むの大変だ」って言ってたし、
足腰痛いし、
病院通いだし、
老眼になって小さい文字見えにくいし、
耳も遠くなってるし、
あと持って数年だし、
年齢的に自分達が利用者になっちゃうし、
人生最後は楽しみたい!
だそうです!聞いてみるもんですね(笑)。
アセスメントの次はプラン(解決策)作成ですが、ここからは、委員の方々にお任せします。
最高のプランが作成できれば、大量のケアマネの定年退職は避けられるかもしれません。委員の皆さんに期待していますっ!

- ノン老いる小林
- 1964年静岡市生まれ。大学卒業後、高校の英語教師として働いていたが、40歳という人生の節目を間近に控えた38歳の時、介護保険制度の創設を好機と捉えて転職。その後、介護施設を中心に経営支援などを行う。2013年にケアマネジャー、19年に主任ケアマネジャー取得。現在、静岡市内で居宅介護支援事業所「ケアプランはるな」を運営する株式会社はるな代表取締役。介護技能実習評価試験評価者のほか、セーフティマネジメントなど介護研修の講師も務めている。東京演芸協会理事。出演情報は同協会のホームページ。
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