

“ケアマネ芸人”、ノン老いる小林の介護・言いたい放題
2040年…ケアマネの介護は一体どうなる?
- 2026/01/19 09:00 配信
- “ケアマネ芸人”、ノン老いる小林の介護・言いたい放題
- ノン老いる小林
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座右の銘は「幸生老道笑(こうせいろうどうしょう)」。幸せに生きる老いの道は笑いにあり。
どうも、“ケアマネ芸人”こと、ノン老いる小林です!
全国のケアマネジャーの皆さま、今日もお疲れさまです!日々の激務、本当に大変ですよね。
さて、来たる介護保険制度改正を語る上で避けて通れないキーワードが「2040年問題」です。
団塊ジュニア世代が一斉に高齢者となり、介護ニーズが爆発的に増える一方、支える側の現役世代が激減する―。そんなニュースをテレビで眺めながら、先日、ふと我に返ったんです。
「あれ? 私、今年で62歳?ってことは、2040年には…76歳かよっ!」
「ノン老いる小林」なんて威勢のいい芸名ですが、鏡を見れば普通に老けてます。シワも白髪も、“年相応の味”と言えば聞こえはいいですが(苦笑)。
76歳だと、統計的に見ても、かなりの確率で要介護2の認定を受けているはず。そこで今回は、「未来の要介護2(予定)」の当事者として、そして現役の居宅の経営者として、将来の自分の介護について言いたい放題しちゃいます!
2026年の介護2:まだ「制度が人を支える」時代
2026年時点の要介護2は、いわば「制度想定内の“優等生”」です。一人暮らしに不安が出始め、立ち上がりや歩行には介助が必要になるけれど、ケアプランという1枚の“設計図”があれば、まだ何とかなる時期です。実際私の事業所でも、多くの方が職員のケアプランに救われています。
ニュースでは、訪問介護事業所の倒産や閉鎖が報じられ、介護経営を取り巻く環境は厳しさを増すばかりですが、それでも今はまだ、訪問介護で生活を整え、デイサービスで社会との繋がりを保ち、福祉用具で歩行支援を受けるという仕組みが機能しています。
現場の人手不足は深刻ですが、ケアマネジャーは「●●さんの性格なら、あそこのヘルパーさんが合うはず」と言いながら、お節介な町内会長のような温かさで「手調整」する余裕が、ギリギリ残っています。「選べる」「相談できる」「制度に乗れる」という、福祉としての最低限の安心感が担保されている状態といえます。
2040年の介護2:人数が多すぎて「薄まる介護」
では、2040年の要介護2はどうでしょう?おそらく、今とは全く違う景色が広がっているはずです。
何と言っても、要介護者の数が圧倒的に違います。街を歩けば、要介護2の高齢者であふれえっていることでしょう。要介護2は、「支えてもらえる対象」から「まだ自分で頑張らなければならない人」へ“格上げ”されているかもしれません。
訪問介護は身体介助に特化し、掃除や洗濯などの生活援助は地域ボランティアか、全額自己負担の「混合介護」が当たり前に…。デイサービスは巨大化・効率化され、個別ケアを求めるのは「贅沢」と言われる。そんな息苦しい空気感が想像できてしまいます。
そうなると何が起きるのか―。それは、介護の「簡素化」です。
76歳のノン老いるが、「ひざが痛くて痛くて…。それに独り身だから、最近ちょっと寂しくて…」と弱音を吐いたとしましょう。その時、ケアマネさんはこう答えるかもしれません。
「小林さん、あなたはまだ歩けるし、認知症も軽い。もっと重度の方が他に100人待っています。寂しいのは皆さん同じ。できることは自分でやってくださいね」
冷たいようですが、それが介護人材が枯渇し、自治体の財政も限界を迎えた2040年のリアルだと思います。(えっ!市区町村はつぶれない?いやいや、私の住む静岡県だって、最近知事が「お金がない」と発表したばかりなんです。皆さんの故郷でも、福祉の予算が消えているかもしれません…)
ロボットはつまらないギャグで笑ってくれない
もちろんその頃には、テクノロジーはさらに進化していることでしょう。見守りセンサーは呼吸の乱れをAIに報告し、お掃除ロボットは部屋をピカピカに磨き上げ、自動運転車が通院を助けてくれるかもしれません。
でも私は声を大にして言いたい。ロボットはつまらないギャグで笑ってはくれませんからっ(残念!せいぜい「聞き取れませんでした」と返されるのが関の山…。それって…、もっと寂しいじゃないですかっ!)
AIは機械的に“最善手”を導き出すので、ノン老いるが「今日は誰とも話したくないんだよっ!」とわがままを言っても、そっと背中を擦ってはくれません。介護2という“まだらな不自由さ”を抱える人間が必要としているのは、「自分の存在を認め、面白がってくれる他者の視点」と「ぬくもりのある交流」なんです。
「効率化」の名の下、人の関わりという“最も大切な余白”が削り取られていく。それが、2040年の恐ろしさです。
だからこそ、全国のケアマネジャーの皆さまに伝えたいんです。未来のノン老いるが認定調査で渾身の、最高に寒いギャグを飛ばしたら、ぜひ、「あはは。小林さん、相変わらずですね!」と笑ってください。その瞬間、ノン老いるはきっと、「その他大勢の高齢者」から「かけがえなのない1人の人間」へ戻ることでしょう。
最後に
どうせ老いるなら、知らずに絶望するより、知って対策を立てましょう。
ノン老いるは来たる2040年に備え、「最高に面白い老人」になる準備を始めています。ひざと腰はガタがきていますが、口だけはまだまだ現役。ロボットには逆立ちしたってまねできません!
なので皆さま、もしノン老いるの担当になったら、ぜひ、この毒舌とギャグにお付き合いください。それまでに「ノン老いる加算」…いえ、「笑い加算」が制度化されていることを、切に願っておりますっ!
介護2(予定)のノン老いる小林より、愛を込めて。
ノン老いる小林への講演、研修、演芸のご依頼はこちらから! 「笑い」で未来の介護を明るく照らしましょう!

- ノン老いる小林
- 1964年静岡市生まれ。大学卒業後、高校の英語教師として働いていたが、40歳という人生の節目を間近に控えた38歳の時、介護保険制度の創設を好機と捉えて転職。その後、介護施設を中心に経営支援などを行う。2013年にケアマネジャー、19年に主任ケアマネジャー取得。現在、静岡市内で居宅介護支援事業所「ケアプランはるな」を運営する株式会社はるな代表取締役。介護技能実習評価試験評価者のほか、セーフティマネジメントなど介護研修の講師も務めている。東京演芸協会理事。出演情報は同協会のホームページ。
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