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「医師がいるところは医療保険が使えない」介護向け施策が失敗する理由②【医介マーケ04】

(2021/3/29配信)

CAREMANAGEMENT ON-LINE 
医介マーケティング通信 vol.4
医介マーケティング通信(vol.4)のみどころ
・ 介護向け施策が失敗する理由②「医師がいるところは医療保険が使えない」
・ ケアマネジャーによる介護家族への受診勧奨の実態(自主調査)
・ 「心に突き刺さる…」医師からみたケアマネの実態(無料ウェブセミナー第2弾)
大変お世話になっております。
株式会社インターネットインフィニティー webソリューション部の門脇です。
医療と介護の両軸でマーケティングを考えるメルマガ「医介マーケティング通信」の第4号をお届けいたします。

●介護向け施策が失敗する理由②「医師がいるところは医療保険が使えない」

前回に引き続き、僭越ながら、製薬会社が「以前トライしたけれど、うまくいかなかった介護向け施策」の要因の一つを解説したいと思います。

今回の心の叫びはこうです。

医師がいるところは医療保険が使えないですよ!」

……???となった読者の方が多いかと思います。
ここで言う「医師がいるところ」というのは、介護療養型医療施設(医療介護院)や介護老人保健施設、特別養護老人ホームなど、常勤医や嘱託医がいらっしゃる施設のことです。

介護従事者に疾患啓発をするなら、医師がいる施設で働いているスタッフの方がいいだろうと考えるのは当然かと思います。しかし、それらの施設で行われる治療や検査、医学的指導管理の給付の多くは「介護保険」から賄われています。

厚労省:介護サービス利用者に対する医療提供のあり方について.社保審-介護給付費分科会(H23.9.5)
第79回資料より一部改変・アップデート
※上記のグラフはやや古いものですが、全体像を把握するのに最も分かりやすいため選んでいます。 最新版は非常にややこしいのですが、興味がある方はこちらの通知をご参照ください。基本的に介護保険がカバーする範囲が広がっていく方向で改正が重ねられています。

上の図では、右側に行けば行くほど医師の関与が強くなる施設です。また、青い欄は医療保険でカバー、緑の欄は介護保険でカバーされる部分です。つまり、医師の関与が強い施設であればあるほど、医療保険ではなく介護保険で給付される領域が増えていくということになります。

介護保険は要介護度によって支給限度額が決まっていますので、お財布に入っている金額が決まっているところから、やりくりして検査や治療費に回すことになります。必ずしも最新の治療、より良い治療にアクセスできるわけではない点が、医療保険とは大きく異なります。

平たく言えば、有効性・安全性に優れた新薬は、右側の施設(医師の関与が強い)では選びにくく、むしろ左側(自宅など)の方が選ばれやすいという状況にあるのです。

これを知らずに、新薬の啓発を狙った介護向け施策で右側の施設をターゲットにすると、「いいのがあるのは分かったけど、使えない」ということになります。逆に、左側の施設は医師の関与は薄いですが、患者さんやご家族が望めば、選択しやすい状況にあると言えます。

ですから、左側の施設(つまり、自宅)にアプローチするための一つのルートとして、我々はケアマネジャーの活用をおすすめしているということなのです。 ご希望がありましたら私どもが詳しくお話することができますので、お気軽にお申し付けください。
● ケアマネジャーによる介護家族への受診勧奨の実態(自主調査)

当社では定期的にケアマネジャーに対してウェブアンケートを実施し、その結果の一部をプレスリリースとして公表しています。
今回はケアマネジャーによる介護家族への受診勧奨についての実態調査の結果をご紹介します。

要介護高齢者の生活を支える家族の健康は、在宅介護に大きな影響を与えます。そのため、ケアマネジャーにとっては、利用者家族の健康維持も注意を払うべき事項の一つです。
実際に、8割以上のケアマネジャーが「利用者家族への健康に関する知識啓発やアドバイスが大事だと思う」と回答しています。
大事だと思うだけでなく、具体的な働きかけも行っています。例えば受診勧奨については下のグラフのような結果となりました。


利用者家族に受診勧奨したことがあるケアマネジャーは回答者の77.2%であり、そのうち実際に利用者家族の受診につながった経験のあるケアマネジャーは83.3%にのぼりました。

実例としては、
・ 利用者の妻が痛みを我慢しており、受診させると圧迫骨折だった。
・ 利用者家族にかかりつけ医がおらず、健康管理ができていなかったので健康診断を勧めた。
・ 医療を拒否していた利用者家族が、自分の声掛けから受診した。

というような経験談が寄せられていました。

このように、ケアマネジャーは利用者本人のみならず、その家族に対しても疾患啓発や受診勧奨ができる立場にいることが、改めて確認できた調査でした。介護家族の健康維持のためにも、ケアマネジャーに対して疾患や治療に関する正しい知識を啓発することが望まれます。
● 「心に突き刺さる…」医師からみたケアマネの実態(無料ウェブセミナー第2弾)

前回、当メルマガでお知らせしたウェブセミナー「地域包括ケア時代のマーケティングに乗り遅れないために」は、おかげさまで多くの方々にご視聴いただきました。介護領域に向けたマーケティングについて、個別のお問い合わせも複数頂戴しております。

そこで、無料ウェブセミナーの第2弾をご用意させていただきました!
今回は、ケアマネジャーの実態調査を踏まえ、在宅医の堤医師と、元厚労省官僚である武内氏が、医療と介護の連携の重要性と今後の可能性について語り合う内容です。ケアマネジャーの生の声を知り、堤先生が「心に突き刺さる…」と感想を述べておられました。

こちらも情報収集の一環としてご視聴いただけましたら幸いです。
医介連携セミナー②
要介護高齢者のための医介連携を考える
~在宅医療・行政の両軸から~

堤光太郎 医師(在宅医) × 武内和久 氏(元厚労省官僚)

お申込み期限……4/27(火)
配信期間…………3/26(金)~4/30(金)
※お申込み後1~数営業日以内にセミナー視聴用URLをお送りいたします。
※このセミナーはオンデマンド配信(約50分)です。

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● 当メルマガへのご感想やリクエストをお待ちしております!

次回も、介護領域を見据えたマーケティングの土台となる基礎知識や誤解されやすいポイントなどについてご紹介できればと考えております。

また、お忙しいところ恐縮ですが、皆様にとってより良い情報提供を行えるよう、アンケートへのご協力をお願いいたします。忌憚なきご意見やご感想、取り上げてほしい内容のリクエストなどをいただければ幸甚です。

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ここまでお読みくださり、誠にありがとうございました!

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