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「医療法人は2割もカバーしてませんよ!」介護向け施策が失敗する理由③【医介マーケ05】

(2021/4/28配信)

CAREMANAGEMENT ON-LINE 
医介マーケティング通信 vol.5
医介マーケティング通信(vol.5)のみどころ
・ 介護向け施策が失敗する理由③「医療法人は2割もカバーしてませんよ!」
・ 要介護高齢者・介護家族の生の声を聞き出すための方法
・ 当メルマガへのリクエストを募集中です【読者アンケートのお願い】
大変お世話になっております。
株式会社インターネットインフィニティー webソリューション部の門脇です。
医療と介護の両軸でマーケティングを考えるメルマガ「医介マーケティング通信」の第5号をお届けいたします。

●介護向け施策が失敗する理由③「医療法人は2割もカバーしてませんよ!」

これまで2回にわたって、僭越ながら「製薬会社が以前トライしたけれど、うまくいかなかった介護向け施策」の要因についてご紹介してまいりました。
今回はこのシリーズ最後の心の叫びとなります。

「医療法人は2割もカバーしてませんよ!」

製薬会社が介護領域での施策を考えたとき、まずは関係性が構築できている医療法人の傘下にある事業所で実施しようと考えるのではないでしょうか。
しかし、実は医療法人経由では全体(主な介護保険サービス)の2割にしかアプローチすることができないのです。下の表をご覧ください。

(介護事業所数と設立法人比率。厚生労働省の公表データを参考に作成)
さすがに医療色の強い老健や介護医療院での医療法人の割合は多いですが、それ以外ではかなり低いことに気づかれると思います。訪問看護でも医療法人は3割にすぎないことを意外に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

この法人種別には地域差があり、おおざっぱに言うと都会には営利法人が多く、田舎には医療法人が多いという傾向があります。例えば、東京都の居宅介護支援事業所は7割が営利法人です。

この現状を踏まえると、在宅医療を受けておられる方を狙った施策の場合は、医療法人だけではなく営利法人や社会福祉法人をも視野に入れて行う必要があると思います。

もしくは、あえて医療法人の多い老健や介護医療院を中心にPRを行うという方法もあり得るかもしれません。しかし、前回ご紹介したように老健や介護医療院は「介護保険で医療を受ける」世界なので、必ずしも最新の治療、より良い治療を選ぶという価値観が一概に通用するとは限らないという懸念があります。

まとめますと、介護領域において医薬品マーケティングを考える際には、医療法人以外にも目を向けて、在宅系の介護事業所を狙うのが合理的なのではないかと考えます。

私どもはそれを実現するためのより良い方法を構築することを目指し、日々模索しております。ご興味がありましたらぜひご連絡ください。目的や状況に応じたPRプランを考えるお手伝いをさせていただきます。
●要介護高齢者・介護家族の生の声を聞き出すための方法

当社は主にケアマネジャーを対象としたウェブでのアンケート調査を実施・受託しております。

この調査では基本的に、日常業務(月に1回以上行われる訪問モニタリングなど)で把握した情報を踏まえて、ケアマネジャーご自身のお考えを回答いただいております。しかし、テーマによっては要介護者や介護家族の生の声が聞きたい場合もあります。その際にはケアマネジャーに聞き取り調査を依頼するという方法を取っています。

最近では「新型コロナワクチンの接種意向」について聞き取り調査を行いました(2021年2月実施)。
何しろ新しいワクチンで接種スケジュールも流動的なので、通常業務ではまだ意向を把握できていないだろうと考えてのことです。
実施してみますと、全国のケアマネジャーの協力のもと、433 人の認知症でない要介護高齢者の声を聞き取ることができました。その結果が下の図です。


ここでぜひ皆様に見ていただきたいのが、この方法ならではの設問(下図)です。利用者の生活を把握するケアマネジャーからみた回答者の「性格」と、本人の「生の声」をクロス集計しています。


生きがいのある人は接種に前向き、世間体を気にする人は接種しないと言いにくい、ニュースをよく見たり、慎重な性格であったりする人では接種意向が低い――など、なかなか見ごたえのある図ではないかと自負しております。

当社では定期的にこのような自主調査を行っておりますので、その経験をもとに、より効果的な調査方法・項目をご提案できます!
介護分野での調査をご検討されている方はぜひお声かけください。
●当メルマガへのリクエストを募集中です【読者アンケートのお願い】

おかげさまで、当メルマガ(医介マーケティング通信)を創刊してから購読者が増えてきております。「勉強になった」というお声や、調査案件などのお問合せもいただき、非常にありがたく感じております。
本メルマガをご購読いただいていることに、改めて感謝申し上げます。

今後、もっと読者の皆様の課題解決や情報収集のお役に立てるよう、[km-#lname#-km] 様のご意見をお伺いしたく存じます。取り扱ってほしい内容や、介護向け施策で分からないこと、うまくいかなかったことなどをご記入いただければ、次回以降の内容にも反映できるよう、企画をすすめてまいります。

ささいなことでも構いません。ぜひお気軽にご意見をお聞かせください!

読者アンケートに回答(1~3分)


ここまでお読みくださり、誠にありがとうございました!

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