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要介護高齢者における40疾患の有病率を調査しました【医介マーケ06】

(2021/5/31配信)

CAREMANAGEMENT ON-LINE 
医介マーケティング通信 vol.6
医介マーケティング通信(vol.6)のみどころ
・ まさに盲点…!ありそうでなかった基礎データ
・ 介護の世界では疾患をこのように把握しています
・ 要介護高齢者における40疾患の有病率を調査しました
大変お世話になっております。
株式会社インターネットインフィニティー webソリューション部の門脇です。
医療と介護の両軸でマーケティングを考えるメルマガ「医介マーケティング通信」の第6号をお届けいたします。

●まさに盲点…!ありそうでなかった基礎データ

弊社ではこれまで、医療と介護にまたがる領域について様々な調査を行い、その結果を踏まえて複数の製薬会社の方々とディスカッションを重ねてまいりました。
そのような活動を3年ほど続けてきたのに、今になってようやく大事なことに気づきました。

「要介護高齢者が罹患している疾患の統計データがない!」

こんな基礎的なデータ、当然のように国が調べて公表していると思っていたのですが、改めて探してみると(少なくとも私には)見つけることができませんでした。

疾患によっては年齢別の有病率が発表されているのですが、要介護高齢者にフォーカスした病気の統計って……意外とないんです。

最近お話をする機会のあった製薬会社の方に「基礎データが足りなくて検討しにくい」と指摘され、こんな大事なところが盲点になっていたことに気づいた次第です……。

調べてみると2020年度から在宅医療を受ける患者の全国的な症例登録システム構築にやっと取り組まれ始めたような状況なので、国としてしっかりしたデータが出てくるのはまだ先になりそうです。

……であれば!いま手元で使えるものを何とか工夫して、多少なりとも参考となりそうなデータを作ることはできないかと思い立ちました。

こうして今回、ケアマネジャーを介して要介護高齢者における40疾患の有病率を調査することにいたしました。
●介護の世界では疾患をこのように把握しています

さて、ここでいったん、介護の世界(ケアマネジャー)では利用者(要介護高齢者)の疾患をどのように把握しているのか、概要をご説明いたします。

利用者からケアマネジャーに依頼の来るルートは多様です。要介護認定を受けた本人や家族から依頼を受けるというパターンの他に、退院前に医療機関から依頼を受けるケースや、行政や包括支援センター、サ高住や老健などの施設からの依頼もあります。

いずれにせよ、ケアマネジャーは個人情報取得・使用の同意書を取ったうえで、本人や家族はもちろん、医療機関や保険者、包括などからも情報を取得します。その中には疾患や服薬に関する情報も含まれます。

多様な情報源から生活全般を一通り聞き取るために、アセスメントシートが用いられます。全国的に統一された様式はありませんが、多くのアセスメントシートには既往歴、現在の通院・服薬状況、健康状態などを記載する欄があります。

このような仕組みになっているので、基本的にケアマネジャーは担当利用者が罹患している疾患について把握できているはずです。そこで、ケアマネジャーに「現在の担当利用者の疾患を教えてください」と頼めば、大まかにでも要介護高齢者の有病率が割り出せるのではないかと考えました。
●要介護高齢者における40疾患の有病率を調査しました

さて、ケアマネジャーに調査をするのはいいのですが、忙しい業務の合間に30人前後の担当利用者の疾患をすべて書き出して報告せよというのはあまりに酷です。そこで、高齢者に多く関心の高そうな40疾患に絞って、それぞれの疾患について担当利用者の中に該当する人が何人いるかを聞き取ることにしました。

今回聞き取った40疾患は下記です。

○高血圧症
○脊椎障害(脊椎症を含む)
○関節症(膝、肩、腰を含む)
○歯肉炎及び歯周疾患
○糖尿病
○脂質異常症
○慢性腎臓病
○白内障
○認知症
○骨粗しょう症
○脳梗塞
○緑内障
○不整脈
○狭心症
○胃炎(潰瘍)及び十二指腸炎(潰瘍)
○心不全
○前立腺肥大(症)
○喘息
○骨折
○気分[感情]障害(躁うつ病を含む)
○がん(悪性新生物)
○関節リウマチ
○慢性閉塞性肺疾患
○パーキンソン病
○便秘
○睡眠障害
○鼻炎
○肝炎・肝硬変
○難聴
○皮膚炎・蕁麻疹
○めまい
○統合失調症
○帯状疱疹
○心筋梗塞
○脳出血
○膀胱炎
○乾せん
○てんかん
○貧血
○頭痛

介護報酬改定後の忙しい時期であるにも関わらず、この調査には831人のケアマネジャー(居宅介護支援事業所に勤務)が協力してくださいました。

結果を見てみますと、一般的な年齢別の有病率とほぼ同じような数値となった疾患(例:糖尿病)がある一方で、一般に言われている数値より少ないもの(例:白内障)、多いもの(例:便秘)がありました。

この差を生み出している要因として、一般集団と要介護者の有病率が異なるというのはもちろんのこと、ケアマネジャーが実務上で重視している疾患かどうかというのもありそうです。そう考えると、ケアマネジャーを介した医薬品マーケティングを行う際に、どのような切り口からアプローチすべきなのかを示唆するデータでもあると言えます。

この調査結果にご興味のある方は、下記のアンケートフォームより「要介護者の有病率調査の結果が知りたい」旨をお知らせください。個別にご連絡を差し上げます。
読者アンケートに答える(想定回答時間1~3分)

今回のエピソードのように、我々の盲点となっていることは他にもたくさんあるかもしれません。もし、地域包括ケアシステムに関連した施策をご検討する際に知りたいデータがありましたら、我々がお手伝いできるかもしれません。

ささいなことでも構いませんので、アンケートフォームにお気軽に記載いただければ幸いです。


ここまでお読みくださり、誠にありがとうございました!

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