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メジャーな要介護者は「自宅療養で在宅医療なし」/喘息死リスクを甘く見ている?介護現場【医介マーケ10】

(2021/10/1配信)

CAREMANAGEMENT ON-LINE 
医介マーケティング通信 vol.10
医介マーケティング通信(vol.10)のみどころ
・ メジャーな要介護者は「自宅療養で在宅医療なし」[勉強用スライド④]
・ 喘息死リスクを甘く見ている?介護現場[調査結果の紹介]
大変お世話になっております。
株式会社インターネットインフィニティー webソリューション部の門脇です。
医療と介護の両軸でマーケティングを考えるメルマガ「医介マーケティング通信」の第10号をお届けいたします。

●メジャーな要介護者は「自宅療養で在宅医療なし」[勉強用スライド④]

前回は、大まかに要介護度のイメージを掴むためのスライドを共有させていただきました。

介護・福祉分野をよくご存じない方は「要介護=寝たきり」という誤ったイメージを持ちがちかもしれません。しかし、要支援・要介護認定を受けた高齢者の3分の2は要支援1から要介護2であり、一部に介助が必要ながらも自立・自律した生活を送ることができます。いわゆる「寝たきり」は要介護4~5に相当します。

また、「要介護=施設で暮らす」という印象も持たれがちですが、実は施設に入る要介護高齢者は思いのほか少ないのが現状です。今回はそれを示すスライドをご提供いたします。

これは、要支援・要介護認定を受けた人が住んでいる場所のデータです。原則的に、介護保険を利用して老健や特養などの介護保険施設に入るには、要介護1以上の認定が必要です(特養は要介護3以上となります)。

そのため、要介護1以降は施設に入居する割合が増えてくるのですが、「寝たきり」に相当する要介護4~5でも約半数しか施設に入っていません。ましてや、より自立度が保たれている要介護1~3の施設入居率は1~4割にとどまります。要介護高齢者のメジャーな住居は、施設ではなく自宅なのです。

では、自宅療養を支える医療体制はどうなっているのでしょうか。地域包括ケアシステムの構築を背景として在宅医療の活用が期待されていますが、実際の患者数はかなり少ないのが現状です。

スライドの左下に青字で示しているように、65歳以上で在宅医療を受けているのは約17万人しかいません。うち、医師が定期的・計画的に自宅を訪ねる(訪問診療)のは約11万人にとどまります。全国に約600万人いる要支援・要介護者の数と比べると、あまりに少ないと言えます。要介護5の認定を受けながら自宅療養している人は29万人いますが、その数にも遠く及ばないという状況なのです。

このような状況を踏まえると、要介護高齢者向けのマーケティングを考えるときは、まずは「自宅療養&外来診療」のシチュエーションを念頭に置くべきかと思います。

そうなると、介護認定を受けていない一般の方と同じマーケティング手法でいいような気もしますよね。けれども要介護高齢者には一般の方にはない特別なチャネルがあります。それが介護保険サービスを差配するケアマネジャーの存在です。

介護保険サービスを利用する際には、生活に深く入り込む身近な専門家(ケアマネジャー)が必ず付いてきますので、そのことをうまく利用すれば、一般的なDTCとは一味違う、より医師への影響力が高いDTCを行うことができると考えています。

見方を変えれば、要介護認定はDTCにプラスの要素と言えるかもしれません。我々はこれを活用する新たなマーケティング手法をご提案しております。ご興味がありましたら下記よりお問い合わせください。


●喘息死リスクを甘く見ている?介護現場[調査結果の紹介]

さて、我々が期待しているケアマネジャーの服薬支援について、新たな調査を実施・発表いたしましたので、その一部をご紹介いたします。今回は喘息の治療について調べてみました。

発表資料(プレスリリース)はこちら↓

★高齢者の喘息死リスクを重く見るケアマネは少ない
~「服薬するも改善せぬ利用者を担当」ケアマネの4人に1人~

「ケアマネジメント・オンライン」会員ケアマネジャーを対象としたウェブ調査(CMNRメディカル
結果を見ると、ケアマネジャーは喘息の症状のある人の約8割に対して受診勧奨をしていました。また、要介護高齢者における喘息治療の自己中断率は13.6%と、なかなか優秀な患者さんが多いようです。

喘息に関しては介護の場に課題はないのかな…?と思って色々解析してみると、やはり改善の余地が残されていました。それは「喘息死に対するケアマネジャーの認識の甘さ」です。実際に「喘息での死亡はそのほとんどが高齢者」という事実でクイズをすると、○(正しい)と答えたケアマネジャーは27%しかいませんでした。

また、このクイズへの正誤別に喘息症状のアセスメントについて解析したところ、クイズの不正解者は喘息症状の有無について把握していない率が高いことが分かりました。平たく言うと、喘息死を怖いと思っていないので、喘息を気にしていないケアマネジャーが少なからずいるということでしょう。

このように、ケアマネジャーは喘息症状があれば高い確率で受診勧奨をしているという優秀な面がありながら、喘息死については理解が低く、症状把握が甘いという側面も併せ持っていることがわかりました。もし、喘息死のリスクについてより理解が進めば、より効果的な受診勧奨や服薬支援に結びつくのではないかと感じさせる結果でした。

なお、ご連絡いただけましたら、プレスリリースで公開していない結果を含めて、無償でご紹介することが可能です。どうぞお気軽にお問い合わせください。



ここまでお読みくださり、誠にありがとうございました!

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