<福祉用具>臨床研究で尿吸引ロボの驚くべき効果を実証――ユニ・チャーム


2013/01/10 11:00 配信   | 業界ニュース

ユニ・チャーム株式会社は、尿吸引ロボ「ヒューマニー」を活用した介護負担低減と尿による肌汚れ面積低減についての臨床研究を実施し、オムツの交換回数とオムツ内の肌汚れ面積の低減を実証したと発表した。

尿吸引ロボ「ヒューマニー」は、2009年5月、「自立支援を可能とする排泄ケア」の提供を目的に、ユニ・チャームヒューマンケア株式会社が発売した自動排泄処理装置。尿検知センサーを内蔵した「尿吸引パッド」と、小型真空ポンプ・タンクを内蔵した「本体(採尿器)」で構成される。排尿があるとパッド内のセンサーが検知して真空ポンプを作動させ、パッドから液体・気体を吸引し、タンクに尿を溜める仕組みになっている。2012年4月の介護保険法改正によりレンタル福祉用具となった。

今回の臨床実験は、大浦武彦・北海道大学名誉教授監修のもと、一般社団法人TMG本部看護局、医療法人社団武蔵野会 新座志木中央総合病院、医療法人医仁会中村記念病院、彦根市立病院とともに実施。研究成果は、「日本慢性期医療学会」(11月9日、福井)にて発表を行った。

【研究内容】
■試験品:尿吸引ロボ「ヒューマニー」、「尿吸引パッド」
対照商品として、「ライフリー一晩中あんしん尿とりパッド夜用スーパー」を使用

■被験者:終日オムツを使用している高齢者でベッド上での生活が主体(障害高齢者の日常生活自立度 ランクC)で、本人または家族に事前に試験説明を充分行い、書面にて同意が得られた26名。

■試験期間:2012年3月~8月

■試験内容:被験者を「試験品から使用開始」と「対照品から使用開始」の2つのグループに分け、各3日間使用
した。パッドの交換回数を原則として、試験品1日2回、対照品1日4回もしくは6回とする。交換の際に肌の様子を確認し、使用したサンプルで評価を実施した。評価項目は、モレ率、肌観察、尿による肌汚れ、交換回数、便利さ。

【研究結果】
■モレ率・肌観察の結果:
試験期間で使用したパッド全枚数に対するモレが発生したパッドの数の比で表した「モレ率」と、試験期間中の被験者の肌状況を皮膚・排泄ケア領域の認定看護師によって判定評価された「肌観察」結果は、試験品と対照品に差は見られなかった。

■パッド交換回数・肌汚れの結果:
試験期間中の「パッドの1日あたりの交換回数」と「排尿によるパッド表面上の汚れ」を画像解析した結果と「オムツ内の残存尿量」を重量計測。その結果、パッドの交換回数、尿による肌汚れ面積、オムツ内の残存尿量のいずれの項目も、被験者すべてにおいて有意差を持って減少した。

■介護者の便利さ(アンケート結果):
今回の試験においてオムツ交換に携わった介護者に使用後のアンケートを実施した。その結果、試験品『ヒューマニー』の便利な機能(オムツの交換回数が減ること)に関して約68%が良いと回答した。

以上の結果から、試験品は対照品よりも交換回数が少ない上、オムツ内の尿汚れ面積と残存尿量を減少させ、利便性があることが実証されたと考える。

◎ユニ・チャーム株式会社

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【ケアマネジメントオンライン編集部 土倉】

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