<人口動態統計>男性の死亡数は肺がん、女性の死亡数は大腸がんが1位


2013/03/06 17:00 配信   | 行政ニュース

厚生労働省は、2月20日、「平成25年我が国の人口動態」を発表した。

日本では、出生・死亡・婚姻・離婚および死産の5種類の「人口動態事象」について集計し、人口動態統計を作成しており、そのルーツは明治5年にさかのぼる。「平成25年我が国の人口動態」は、平成23年までの動向をまとめたもので、老年人口や死亡率など、高齢化社会を考える時に役立つものとなっている。
人口動態の結果から、高齢者に関係するものを紹介する。

■平成23年の総人口は1億2,780万人 老年人口は23.3%

総務省統計局の「平成23年10月1日現在推計人口」によれば、平成23年10月1日の我が国の総人口(日本に常住している外国人を含む)は1億2,780万人。
人口の年齢構造をピラミッドに表すと、昭和22年から24年生まれの第1次ベビーブーム期と46年から49年生まれの第2次ベビーブーム期の2つのふくらみが特徴的であり、その後は出生数の減少でピラミッドのすそは年々狭まっている。
第2次ベビーブーム期以降の出生数の減少傾向と死亡状況の改善による高年齢層の増加から、0~14歳の年少人口割合は減少し、65歳以上の老年人口割合は増加し、平成9年以降は老年人口が年少人口を上回っている。
平成23年は年少人口13.1%、老年人口23.3%となった。また、15~64歳の生産年齢人口割合は平成4年をピークに減少している。

■老年人口割合は大都市を有する都道府県で低い

平成23年の年齢3区分(年少人口・生産年齢人口・老年人口)別割合を都道府県別にみると、老年人口割合が最も低いのは沖縄17.3%、次いで東京、神奈川、愛知20.6%、埼玉、滋賀20.9%で、おおむね大都市を有する都道府県とその周辺で低くなっている。
一方、老年人口割合が最も高いのは秋田29.7%、次いで島根29.1%、高知29.0%、山口28.2%、山形27.0%。また、人口高齢化の指標の一つである老年人口指数をみても、老年人口割合とほぼ同様のことがいえる。

■死亡数は前年を上回る

平成23年の死亡数は125万3,066人で前年より5万6,054人増加し、死亡率(人口千対)は、9.9と上昇した。
死亡数と死亡率の年次推移をみると、明治から大正にかけて、死亡数は90万~120万人、死亡率は20台で推移してきた。昭和に入って初めて死亡率は20を割り、昭和16年に死亡数は115万人、死亡率は16.0まで低下した。第2次世界大戦後の22年に死亡数は114万人、死亡率は14.6であったが、医学や医療の進歩及び公衆衛生の向上などにより死亡の状況は急激に改善され、41年には死亡数が最も少ない67万人、54年には死亡率が最も低い6.0となった。
その後、人口の高齢化を反映して緩やかな増加傾向に転じ、平成15年に死亡数は100万人を超え、死亡率も上昇傾向にある。近年では人口の高齢化を反映して65歳以上の死亡数が増加し、特に80歳以上の死亡数の増加は顕著で、全死亡数に占める割合は上昇しており、平成23年では56.2%となっている。

■都道府県別にみた死亡率と65歳以上人口割合は、ほぼ同様

平成23年の性別死亡率(人口千対)は男10.7、女9.2。これを都道府県別にみると、死亡率が最も低いのは男では沖縄が8.4、次いで神奈川8.7、女でも沖縄が7.0、次いで神奈川7.2だった。また、最も高いのは男では岩手17.9、次いで宮城で15.1、秋田14.9、女では岩手で16.3、次いで宮城14.3、秋田12.5だった。
都道府県別にみた死亡率と65歳以上人口割合は、東日本大震災による死亡数が多かった岩手、宮城、福島を除き、ほぼ同様の傾向になっている。

■がんの死亡率は、上昇を続ける傾向に

平成23年の主な死因別の死亡率(人口10万対)をみるとがん283.2、心臓病154.5、肺炎98.9、脳卒中98.2、不慮の事故47.1などとなっている。年次推移をみると、がんは一貫して上昇を続け、昭和56年以降死因順位の第1位となっている。
心臓病は昭和60年に第2位となり、その後も上昇していたが、平成6、7年には急激に低下した。9年からは再び上昇傾向となっている。肺炎は昭和22年以降低下傾向であったが、48年以降は上昇傾向に転じ、平成23年には脳卒中を抜いて第3位となった。脳卒中は昭和45年から低下、平成3年以降は横ばいで推移し、7年に急激に上昇したものの、その後は低下傾向となっている。
死亡の状況はその集団における人口の年齢構成に影響されるので、その年齢構成の差を取り除いて比較するための年齢調整死亡率で主な死因の年次推移をみると、近年は総じて低下傾向にある。

■男性の死亡数は肺がんが1位

平成23年における男のがんの死亡数は21万3,190人、死亡率(男性人口10万対)は346.9だった。
部位別に死亡率の年次推移をみると、肺がんは一貫して上昇を続けており、平成5年には胃がんを抜いて第1位となり、引き続き上昇している。
平成4年まで第1位だった胃がんは昭和43年をピークに低下傾向が続いていたが、平成6年から上昇傾向となり、近年は横ばいとなっている。
大腸がんは上昇を続け、平成19年に肝がんを抜き第3位となり、上昇傾向にある。その他の部位では、上昇傾向だった肝がんは、近年は横ばいから低下傾向で推移しているが、膵がんや前立腺がんは上昇傾向にある。

■女性の死亡数は大腸がんが1位

平成23年の女のがんの死亡数は14万4,115人、死亡率(女性人口10万対)は222.7だった。
部位別に死亡率の年次推移をみると、一貫して上昇を続けていた大腸がんは、平成15年に胃がんを抜き、以降第1位となった。平成19年には肺がんも胃がんを抜いた。
膵がん、乳がんは上昇し続けており、また、子宮がんも近年緩やかな上昇傾向にある。

◎平成25年我が国の人口動態(平成23年までの動向)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/81-1a2.pdf
◎厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/

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