ケアマネ10年目の一人ケアマネです。
私がケアマネになりたて、まだ管理者にHow toを習ってやっとケアマネ業務を覚え始めたころ、病院からの問い合わせで初めての担当した利用者様Ｉ様。
始めましての時は、病院では管だらけ、髪もぼさぼさ、全身真っ黒、浮腫で顔が張れ、瞼の浮腫で目も開けられないくらいでした。
認定の結果要介護５，余命2，3年の心臓疾患。家族は精神疾患を持つ5男との2人暮らし。介護保険未納で3割負担と、ケアマネ初心者の私に初めての担当にしては担当できるか？と思うほどの方でした。
少しの言動、例えば、「お体はいかかでしょうか？」とＩ様に聞くと、イントネーションの語尾がＩ様を敬っていないと思われると※私は丁寧に柔らかく話したつもり　精神疾患の息子から「母親に威圧的な態度をとった」と殺しに行くぞと脅されるそんな環境で、本人のＩ様が退院されました。
息子様とは反対にＩ様の人柄はとてもいい方で、息子様の威圧に押しつぶされそうでも、担当をなんとか続けてこれました。毎月のモニタリングやケアプラン等おどおどしながら訪問する事もありましたが、Ｉ様自身も努力して下さり、最初は行きたがらなかったデイサービスに行き、本人の生きがいが開花。
顔の浮腫も黒味が引き、肌色に戻り、髪もばっさりベリーショート。退院時の顔と見比べて別人のようなご様子に認定更新の際には要支援２となりました。
もちろん訪問看護やデイサービスの方々皆様の支えがあってこそですが、本人様自身の努力も合い、現在余命２，３年どころか10年目です。ただ現在、心臓の疾患が悪化し、何時どうなってもおかしくないと主治医から言われ食事量も減ってきました。
本人は入院も点滴もしないと意見され、食べれるものを食べれるだけの生活が続いています。10年もケアマネをやっていれば、多くの方の最期を迎える場に遭遇する事は多いです。それはそれはどの方でも辛い辛い場です。ただ、Ｉ様の思いは初心者第一号という事もあり、さらに辛さを増す現実を迎えております（※命に差別をつけるものではありません）この辛さを一人ケアマネとなった私が吐露するところもなく少しこの場を借りて吐露してみました。人生の最後に立ち会う仕事に誇りを持ちつつもいつもこれで正しい選択だったのか？自問自答する私。皆様はいつもどのように最期を迎え気持ちに整理をつけておりますか？