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弁護士からの応援寄稿「知っておきたいトラブル事例と対応策」

事業所への要求が細かく厳しすぎる家族への対処法

「仕事と介護の両立支援」は、この超高齢社会においてますます重要なミッションとなりつつありますが、中にはご家族が介護に熱心過ぎ、事業所がへきえきするケースもあるようです。そのようなご家庭の担当になったケアマネは、どう立ち回れば良いでしょうか。事例をみてみましょう。

熱心過ぎて「理想の介護」を押し付ける家族

ご利用者本人:80歳代男性、要介護3。中程度の認知症(レビー小体型)。半年ほど前に妻と死別した後、認知症を発症。現在、長女と実家の戸建住宅で二人暮らし。日中は独居状態
ご家族(長女):50歳代女性、離婚歴あり。子供はいない。母の死後、実家に戻り、父の介護と家事全般を担いつつ、日中にパートタイマーとして働く
サービス利用状況:訪問介護(食事介助、入浴介助)、訪問看護
相談者:60代の主任ケアマネ。女性

今年から担当しているご利用者の長女様が職員に求めるサービスの水準が高すぎ、対応に悩まされています。長女様はとても几帳面で、責任感の強い方です。「母が死んだあとは、私が父を支えていくしかない」と口癖のように言い、テレビ・雑誌やネットから日々、認知症や介護の勉強をされています。そのこと自体は素晴らしいことなのですが問題は、そうやって得た知識を自分の父の介護にも存分に生かそうとし、職員ら関係者にも同じレベルの知識や自分の思う水準の技術・対応を求めること。

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外岡潤
1980年札幌生まれ。99年東京大学文科Ⅰ類入学、2005年に司法試験合格。07年弁護士登録(第二東京弁護士会)後、ブレークモア法律事務所、城山総合法律事務所を経て、09年4月法律事務所おかげさまを設立。09年8月ホームヘルパー2級取得。09年10月視覚障害者移動介護従業者(視覚ガイドヘルパー)取得。セミナー・講演などで専門的な話を分かりやすく、楽しく説明することを得意とし、特に独自の経験と論理に基づいた介護トラブルの回避に関するセミナーには定評がある。主な著書は『介護トラブル相談必携』(民事法研究会)、『介護トラブル対処法~外岡流3つの掟~』(メディカ出版)、『介護職員のためのリスクマネジメント養成講座』(レクシスネクシス・ジャパン)など。「弁護士 外岡 潤が教える介護トラブル解決チャンネル」も、運営中。

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