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ケアマネのドタバタ!遠距離介護日記

来なければ良かった…父親とガラス越しの面会

親が認知症になったら、うまく介護できるかな―。ケアマネだって、所詮は人の子。将来の介護に不安を抱えている方も多いのでは?首都圏で暮らすCMOライター・みいみさんが、親の遠距離介護で得た気づきや視点を、ちょっぴりユーモラスにつづった社会派介護エッセーです。

  • みいみ…私
  • 両親…紫綬褒章同等の勲章を持つ父はプライド高め。アルツハイマーと脳血管型混合の認知症を抱える。認知症はないが、過干渉で面倒な性格の母。地方の過疎の町、“ダンジョン”だらけの古民家で二人暮らし。

「お父さん、コロナが収まったら一度、家に帰ろうね」「ほら、お父さんがかわいがっていた猫連れて来たから」―。久しぶりの父との面会は、施設のガラス戸越しでした。

感染が少し落ち着いていた先日、父に会いに行きました。思ったよりも元気そうに見えましたが、話をするよりも、しきりに外に出たがる父。「なぜ、家族と今、一緒に帰宅できないのか」と、深く傷ついたことでしょう。ああ、きっとこうなるとわかっていたのに…。来なければ良かった…。

父は施錠された戸を開けようとしましたが、職員さんに静止されると、あっさりと諦めて、振り返りながら奥に向かって去っていきました。その姿が深く胸に刺さり、これを書いている最中、不覚にも涙が出るのです。

その2日前、帰省した私に母が、「正月はお父さんを家で過ごさせたい。一度、一緒に会いに行こう」と言ったので、父に冒頭の言葉を掛けたのです。

でも、父の様子を見た途端、家で想定される問題が頭の中をグルグル、グルグル…。帰りの車中、運転席でうな垂れる余り、ハンドルに頭をぶつけ、連れてきた猫が膝の上でもがいていました。自宅とは言え、環境が変われば、父は大混乱して歩き回り、家族はおちおち眠れないことでしょう。母も旅行などで何度も経験して、そのことを重々わかっているはずです。

母なりの父への申し訳なさに少しだけ共感できましたし、私自身、「恩のある親を放ったらかしで同居もしていない」という後ろめたさもあったので、母の願いを何とか叶えてあげたいと思っています。

正月は、私が一緒に介護するしかないでしょうね。おそらく、子どもは一緒に帰ることはできないだろうから、今度は自分の家族を放ったらかしにすることになるのですが…。

実は、子どもが軽い障害を持っているので、帰省の度、シルバー人材センターに朝のケアを依頼していたのです(朝早くなのにとっても親身に、丁寧に家事をしていただいて、めちゃ助かっています!!でも、正月にお願いは無理でしょうね…)。

もし私がこんな家族のケアマネなら、「自宅への一時帰宅は無理では?」と言っちゃうかも。断言できます、本人も家族も大層疲れ果て、きっと口論になります。絶対、後悔しますから!!(そんな言葉、利用者さんには口が裂けても言いません、もっと、穏やかにお話します)

でも、家族が「やりたい!」と言うのであれば、よっぽどの危険がない限り、実現させてあげてもいいんじゃないでしょうか。

父と面会した翌日、首都圏にある家に帰宅。その2日後、母からLINEが届きました。

  • 「お父さん、脳出血で手足が動かない。話はできるけど」(不肖の娘と会ったことが、そんなにショックだったの?)
  • 「猫が全然餌を食べない」(父がかわいがっていた猫なので、再び別れたことが、おそらくストレスになったんでしょう)

前途多難ですが、わが家は無事、正月を迎えられるのでしょうか?(続く)

追伸 今回、コロナ禍での遠距離の移動ということもあり、本当にお金がかかりました。「密」の時間をなるべく短くするため、交通機関は空路を選択。出発の空港までは、自家用車で向かいました。いつも使う高速バスは全て運休でしたし、鉄道は感染のリスクが気になったのです。現地に到着後も、人との接触をできるだけ避けようとレンタカーを利用しました。高速料金と空港の駐車場代を合わせると、旅費は通常のおよそ2倍!GOTOトラベルの対象に、遠距離介護の交通費が加わることを願うばかりです。

みいみ
50代、首都圏在住。リケジョ後、子育てに専念。シンママとなり、2003年から介護職。ケアマネ歴4年。

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