今回は、2018年（平成30年）と2021年（令和3年）の制度改正と介護報酬改定が目指した「地域包括ケアシステムの構築」について、当時の現場の様子などを振り返りながら、現在につなぎたいと思います。この2回の改正・改定は、皆様も業務を通じてよくご存じの内容ですので、まとめてポイントのみ記します。

前回もお話した通り、国は2015年から2025年にかけて、「地域包括ケアシステムの構築」という大きな目標に向かって進んでいます。構築はかなり進み、「地域包括ケアシステムの深化・推進」という言葉で表現されるまでになってきています。

2018年と2021年の改正・改定も当然、この流れをくんだものとなっていますが、2021年は、新型コロナウイルス感染症が世界中に蔓延した時期と重なっており、これまでとは様相が異なりました。感染症に対応する中で、業務の進め方が大きく進歩し、制度にも一部反映されています。

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