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介護アンケート

医療連携が困難な理由は?-ケアマネジャーが医師との連携に思うこと(1)

今回は先に行った「特発性正常圧水頭症に関するアンケート」で、最後にお聞きした質問「認知症高齢者を地域で支援するために医療とケアマネジャーの連携のあり方について、自由にご記入ください」に寄せられたコメントを2回にわたり紹介します。

回答は280人のケアマネジャーから寄せられました。
ケアマネジャーからの一方的な意見という意味ではフェアではありませんが、現場で多くのケアマネジャーがこれだけ困っている、戸惑っているという事実と、そうしたケアマネジャーの不安が、ひいては利用者さんの不利益にもつながりかねないことを肝に銘じて、スムーズな連携を図ることを目指したいものです。

Q:認知症高齢者を地域で支援するには専門医と主治医の連携が必要なように、医療とケアマネジャーの連携も大変重要だと思われます。連携のあり方などについて、感じることやご意見などがございましたら自由にご記入ください。
[連携できていない・連携はむずかしい]――アンチ意見多数!
医師が連携について理解がない

医師は家族には説明するが、ケアマネには家族ではないとの理由で説明をしないことが多く、医師との意思疎通が上手く出来ないことが多い。(岐阜県 54歳 男性)

やはりアプローチの仕方が難しいと思います。相談員がいる場合は、相談員を通して先生への近づき方を教えていただいています。介護保険でも医療との連携といわれていますが、必要な書類を持参したり話を伺ったりしたくても、まだ理解のない、あるいは介護保険をよく知らない先生もいらっしゃるようですね。(埼玉県 56歳 女性)

お互い思うように時間が作れない上に、主治医によってはケアマネを相手にしていないと感じる態度の方をまだ多く感じます。また、電話ではなかなか情報を得にくく、ホットラインのようなものや、中間で意思疎通をして下さる部門があればと感じます。(神奈川県 44歳 女性)

ケアマネとしては医療とケアマネジャーの連携は大切だと思っているが、医療側はそう思っていないと感じることは多々ある。介護保険の「主治医意見書」を書くためにケアマネからの話をききたいと思っているだけでは…と感じることもある。(鹿児島県 41歳 女性)

じっくり話を聞ける時間が主治医にはない。医学的な診断と実生活での実感に温度差があり、簡単には理解されずより、連携が取りにくい。(京都府 48歳 女性)

医師に対して不信感がある

連携のための連絡方法は地域包括とケアマネ会の主導で始まっています。ただ、受け入れられる医師が少なく、かかりつけ医には大変困惑するケースがあります。「面倒なことは売り上げに結びつかない時間の浪費」と思われているような態度が気になります。算定要件に組み込めるようになれば、変化が期待できますが?(栃木県 53歳 男性)

ケアマネも主治医もいろんなタイプの人がいるが、医療との連携は敷居が高い。一方的に主治医から言われることもあったり、薬の副作用が出ているのに伝えても変更してくれなかったりする。特に認知症については、実際はわからない医者が多いように感じる。(兵庫県 57歳 男性)

医師は敷居が高い……苦手意識は相変わらず

医師は気難しい方が多く、連携が難しいです。(大阪府 46歳 女性)

まだ、医療側は介護知識が低く、敷居が高い。医療側からの積極的なアプローチを望む。それは一方的な命令指示ではなく連携という形で。(青森県 47歳 男性)

「先生」というだけで敷居が高いと感じてしまい、確認したいことがうまく確認できない、こちらの意図をうまく説明できない・・・で連携がしづらくなっています。(宮城県 39歳 女性)

主治医や専門医と連携をとりやすいよう、お互いの意識を高める必要がある。ケアマネは医師に対して威圧感やへりくだった意識をもちがちであると感じる。(大阪府 32歳 女性)

認知症ならではのむずかしさ……

専門医でない主治医が、認知症、アルツハイマーと決めつけているようなケースもある。専門医を薦めたくても遠方で受診が困難だったり、予約がいっぱいでタイムリーに受診できなかったりで、困難を感じます。(北海道 45歳 女性)

主治医といっても認知症への理解が乏しい医師がいること。単に歳のせいという一言ですませてしまうのは、本人にとっても家族にとってもそれで納得できず、苦しんでいるケースもある。(大阪府 56歳 女性)

専門診療科目外の医師が認知症の診断を出していても、専門医の受診を勧めない場合が多い。偏見等などあり、家族も専門医の受診を拒むケースもある。ケアマネの勧めだけでは、説得に限界がある。このようなケースの場合は、主治医から専門医の受診を勧めて欲しい。(宮城県 48歳 男性)

医師の中にも、認知症の理解がケアマネ以下の方もいます。薬剤の副作用や影響をまったく考えない医師、入院するとすぐに心身の拘束をする冷酷な医療関係者、認知症促進病院がたくさ~んあります。医療従事者にもちゃんと勉強してほしいです。(東京都 51歳 男性)

連携をスムーズにする環境が不十分

医師との連携は自治体が中心となって、医師に働きかけていかないと動かない。いまだに怒鳴る医師もいます。もっと自治体が地元医師会に働きかけをして医療、介護の勉強会などを企画してコミュニケーションを図るべき。現に行なっている自治体もあるが数える程度。(埼玉県 35歳 男性)

医療との連携が重要といわれているが、現実問題、医療側が連携の重要性を理解し、ケアマネと連絡体制を整えてもらわなければ、電話をかけても、通院時に同行しても、ケアマネの存在を把握されていない主治医もいる。医療側と介護側の基本的な考えに相違があるように感じる。(神奈川県 56歳 女性)

医療従事者は介護保険を理解していないことが多く、病院も個人情報だから、と情報提供をしてくれなかったりする。(埼玉県 34歳 女性)

ケアマネ側にも原因がある

ケアマネは、医師にもっと働きかけた方がよいが、一部の礼儀を知らないケアマネが医師からのケアマネに対する印象を悪くしていると思います。(福島県 37歳 男性)

ケアマネの基礎資格が多様化しているため、連携を取ることは大事だが、疾患を理解出来ないケアマネが多いのが問題だと思います。(岐阜県 35歳 女性)

医療と介護とのへだたり

生活の全体像を把握して下さる医師はまだまだ少ないと感じる。またケアマネとしても医療知識に乏しく、ケアプランに反映させる事がほとんどできていないように感じる。(愛知県 33歳 男性)

利用者の方が外来受診で主治医に見せる姿は、せいぜい診察時で5~10分程度、待合室などで20~30分程度しかなく、実際に家の中で見せる姿とはかけ離れていることが多いので、主治医と介護スタッフ(ケアマネも含む)との利用者に対する認識が違うことが多いと感じます。(鹿児島県 36歳 男性)

認知症の認識は医師の方が薄いように感じる。ケアマネ制度や介護保険制度運用の弊害だと思うが、ケアマネは「プラン屋」程度にしか捉えていない医師や事業者も多いのも原因と思う。連携は信頼関係を基にできるものであり、医療サイドに安心を与えられるケアマネジャーとしての力量をつけるべきである。(東京都 34歳 女性)

主治医の・考え方・人間性・所属機関の連携の意識など様々です。スムーズに連携が取れる場合は少なく、時間に制限がある中、できるだけスムーズに主治医との連携を考えますが、治療が全てで、患者の生活を切り離してしまわれる主治医がいることに無力さを感じてしまいます。所属機関以外の様々な機関・事業・担当者がチームとして連携していくためにはまだまだ壁があり、ケアマネ個人が調整していくには問題もあります。本当の意味でのネットワークづくりが必要であると考えます。(茨城県 43歳 女性)

おわりに

コメントをいただいた280人の方の7割弱が、このような意見をお持ちでした。
もちろん医師の側の態度や勉強不足にも原因はありますが、どなたも「このままではいけない……」を考えているのではないでしょうか。
今回は、連携ができていない・難しいと考えている方の意見を紹介しましたが、「私もそう思う」「違った理由で困難」など、さまざまなご意見があると思います。これを読まれた皆様からのコメントもお待ちしています。
次回は、「まあまあ連携ができている」「連携がかなりできている」と回答してくださった方のコメントを紹介します。乞うご期待!

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